AM0:00に寝るなら、こんなタイムスケジュールで!
〝体温〟の変化と〝睡眠ルーティーン〟で夢の中へ
深部体温を下げるには入浴が効果的。一見逆効果のように思えるが、体温が上がると下がる時により下がるという特性を利用するのだ。
人間の体は寝る前に「深部体温」が下がる。毛細血管が発達している手足から体温を外へと逃がし、体が「寝る態勢」に入るのだ。
[22:00]
90分前に入浴。湯船に15分浸る。皮膚温度、深部温度ともにアップ。
[22:30]
入浴終了。いつもの寝間着に着替える。皮膚温度は0.8〜1.2℃、深部温度は0.5℃アップ。熱放散開始。
〜忙しい場合は、眠る直前にシャワーだけならOK!〜
[00:00]
いつもどおりの寝室環境で、モノトナス(単調な状態)にする。熱放散により深部温度は、平常より下がり始める。
[00:10]
■寝具の開発も手掛ける
西野氏は、スタンフォード大学で得た研究データを寝具メーカーなどにも惜しみなく提供。『エアウィーヴ』のマットレスなどの開発にも携わる。
〈DIMEの分析〉
仕事のせい、などと言い訳して生活のリズムを乱している人は、これを機に見直してみてはどうだろうか? それも難しいという人は、次ページ以降で紹介する寝具、快眠グッズなどで睡眠をサポートするのもひとつの手だ。
スタンフォード大学 医学部精神科 教授
同大、睡眠生体リズム研究所 所長
西野精治氏
1955年、大阪生まれ。医師、医学博士。睡眠と覚醒を研究。過眠症「ナルコレプシー」の原因究明を専門とし、一般社団法人良質睡眠研究機構の代表理事も務める。寝具『エアウィーヴ』の開発研究にも携わる。
取材・文/成田 全(ナリタタモツ)