■最高速度は120km/h
営業運転上の最高速度は120km/h(設計最高速度は130 km/h)。相互直通運転先の京成電鉄で、アクセス特急(都営浅草線内は「エアポート快特」として運転)の運行を想定しているという。同局にとって、アクセス特急は、“憧れの列車”といえよう。
従来の5300形は「4M4T」といって、電動車(M車)4両、付随車(T車)4両の組み合わせに対し、5500形は、京成のアクセス特急用車両と同じ6M2Tになり、パワーアップを図っている。また、列車の駆動力を作るVVVFインバータ制御は、SiC素子を適用。今や小型軽量化が“標準”といえる。
■遊び心があふれるハンパないデザイン
5500形の車内は、sustinaでおなじみの内装ロールバーを省略。
客室の化粧板は、和紙をイメージしたホワイトをベースに、車端部のみ竹をイメージした柄にしており、“和風”を強調している。
座席は従来通りのロングシートで、1人あたりの着座幅を5300形の460ミリから475ミリに拡大し、掛け心地の向上を図っている。また、背もたれは寄せ小紋、座面は亀甲模様を配し、和の雰囲気をさりげなく醸し出す。そして、1・8号車のみ一部の座席下に非常用のハシゴも設置。あってはならない非常事態が発生したときは、乗務員室の貫通扉、客室の乗降用ドアにハシゴがかかる模様だ。