■天井高2mからの打たせ湯でも「超気持ちいい♥」
半身浴とはいっても、流石にのぼせてきた。そこで湯船から出て試したのが「「打たせ湯」だ。「アクアタワー」と呼ばれるシャワー、カラン一体型の装置の上部に搭載されるヘッド部より、湯の筋が落下。体の凝った部分に当てることで、身も心もほぐせるという。
だが、「本当に気持ちいいの?」。試す前に天井を見上げると、その高さは2m程度。スパリゾートなどにある「打たせ湯」は、十分な高さから湯を落下させ、断続的な湯の刺激を与えるから心地よい。だが、『SPAGE』はそうではない。そんなテラダの懐疑的な表情を見た中野さんはニヤリ。
「落下する湯をよく見てください。ひと筋となって湯が落下しているのではなく、粒状になっていませんか? これは弊社独自の「エコフルシャワー」と言う技術を応用したもので、打たせ湯の吐水口内部にシャワー穴の半分を塞ぐ小さな羽根車を内蔵することで、断続的に湯が落下するようにし、さらにお湯の圧力をあげて、マッサージ効果をアップさせたのです。どうですか?」
気持ちいい。わずか2mの高さからの打たせ湯とは思えない! それにスパ銭と違って、独占できるのも魅力ともいえよう。およそ気持ちよく「打たせ湯」を浴びていると、「次は俺だ」、「まだかよ、いつまでやってるんだよ」という無言の圧を感じ、心ゆくまで堪能できない。だが『SPAGE』なら誰も気にすることはない。水道代は気になるけれど(笑)。
打たせ湯のほかに、全身を湯で包み込んでくれる「オーバーヘッドシャワー」も楽しめる。
結果、テラダは何分、入浴したのか? これには自分でも驚いたが、なんと50分もあれやこれやと『SPAGE』の機能を楽しんでしまった。たまに行くスパ銭でも30分で「もう、いいや」と、とっと帰ってしまうのに!
自分なりに分析すると、スパ銭は楽しいが公共のものゆえ、遠慮が生じるが「SPAGE」は家庭用。どれだけ長くジェットバスや打たせ湯を占領しても、鼻歌歌っても、誰にも迷惑をかけない。そう、とことん楽しめるのだ。しかも、本格的なスパリゾートに引けを取らない完成度となればなおさらだ。
家やマンションを今のところ購入する予定はないが、もしそんな時がきたら、『SPAGE』を我がバスルームの候補にあげるだろう。LIXIL さん! 私みたいな人を増やすために、もっと『SPAGE』を気軽に体験できる施設を増やして見たらどうですか?
LIXIL
『SPAGE(スパージュ)』
94万円~257万8000円
※価格には、消費税及び搬入・取付・設置費・各種オプション等は含まれておりません。
問い合わせ先/LIXIL『SPAGE」スペシャルサイト
http://www.lixil.co.jp/lineup/bathroom/s/spage/
取材・文/寺田剛治