それからはや3年半が経つが、全く後悔はない。マト1でなくても、古いレコードを買い、よりいいアナログの音を求めているすべての人にお勧めしたい。いろいろ検討したあげく結局断念したが、定年後にレコード洗浄代行業をやろうかと思ったくらい、明らかな効果がある。ただし全く同様に汚れている中古レコード2枚をそろえることは不可能だ。だから、かたやクリーナー液で拭き、かたや洗浄機で洗って聴き比べることはできず、絶対的効果があるかどうかはわからない。しかし、僕は洗浄機の勝利を信じている!
レコードの多くは1回洗浄すれば十分だが、それでもノイズ感が強い場合は2回、3回と繰り返す。ただし3回洗ったら、それ以上やっても変わらないと僕は思う。では、どのように洗浄するかをご紹介しよう。
前述のようにBELLDREAM製『US-60V』は、4つのパーツから構成されている。(1)本体、(2)レコードを回転させるモータードライブ、(3)レコードを物理的に洗浄するブラシ、(4)レコードをはさみレーベルが濡れるのを防ぐレーベルカバーだ。レーベルカバーではさんだレコードをモーターで回転させながら、本体が発生する超音波で洗浄するのが基本的な仕組みなので、(1)(2)(4)は必須だ。そしてレコード溝に埋まった汚れを、物理的に掻き出すのが(3)のブラシ。このブラシは、歯ブラシのブラシを使っているようだ。ブラシはオプション的な位置づけになるが、超音波+物理的な掻き出しのほうがより効果ありと思うのが人情、僕はフルセットで使用している。
左右の黒いバー中央のネジで、ブラシがレコードを挟む強さを調節する。
さらにもう1アイテム、精製水(500ml)4本が必要だ。十分な水の量とされる本体のタンク9分目くらいまで満たすには、約3.5本分を使う。精製水は洗うにしたがって汚れてくるが、20枚くらい洗う分にはまったく問題ない。汚れると言っても濁ってくるわけではなく、一番湯のお風呂のお湯を透明とすれば、3番湯、4番湯となると同じ透明でもピュアな透明とは違ってくるイメージだ。精製水4本で400円弱なので、洗うレコードの枚数が少ないと、コストパフォーマンスに欠けてしまう。1枚しか洗わなければ、1枚に400円弱のコスト。これは超音波式の弱点だ。でも20枚洗えば、1枚あたり約20円となる。一方のK君が購入したバキューム式は、専用の液体をレコード1枚1枚にかけて洗うので、1枚あたりの洗浄コストは一定だ。ただしK君のマシンは洗浄中の音がかなりうるさく、K君いわく昭和の掃除機なみだそうだ。
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