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コワーキングオフィスで始める働き方改革!ビジネスチャンスを共有する働き方とは?

2018.06.19

■出会いの仕掛け人コミュニティマネジャーは「CSO」!?

共有スペースのラウンジ、手前はドリンクコーナー。テーブルの中央にビアサーバーが設置され、正午以降、セルフで注ぎ放題。

ドリンクコーナーで「駄菓子ボックス」を手にメンバーと情報交換するコミュニティマネジャーの矢野さゆりさん(右)。実家は老舗旅館ということで、目標は「WeWorkの女将」と語る。

六本木のアークヒルズサウスタワー拠点では通信会社や電機メーカーのR&D部隊がサテライトを置き、日々他のメンバーから情報と刺激を吸収している。ブロックチェーン会社や仮想通貨の会社も入居しており、他のメンバーも参加するハッカソンを開催するなど、個人と企業のコラボは随所に見られるようだ。

ただ、単に機能的なスペースをシェアしていますというだけでは、他のシェアオフィスと大差はない。ビジネスチャンスを拡げるためには、それなりの仕掛けが必要だ。WeWorkが力を注いでいるのが、メンバー同士の出会いを促進し、フォローすること。

そのための専任がいる。コミュニティマネジャーの矢野さゆりさん(写真)は、六本木拠点の900人からいるメンバーのほぼ全員と顔見知り。それぞれの仕事内容、要望も把握しており、機を見ては、メンバーの求めている人、会いたい人の引き合わせ役を担う。

「先日、ブロックチェーンの会社のメンバーから『仮想通貨の人いる?』と聞かれて、ちょうど通りかかった方が仮想通貨の会社の方だったので、その場でご紹介しました」という感じで、まさにビジネス仲人のような役割を果たしている。

ラウンジの一角を占めるドリンクコーナーは特筆ものだ。正午になると、カウンターテーブルに設置されたビールサーバーは注ぎ放題。六本木という地域性もあろうが、夕方になるにつれテーブルの回りにメンバーとその関係者たちが集まり、にぎわう。こうした場が出会いの場として貴重なのは言うまでもない。

飲みに欠かせない小道具がスナック。18時を過ぎたころ、コミュニティマネジャーの矢野さんが、見たこともない「ポップコーンの大袋」や「駄菓子いっぱいの箱」を持って来た。ビールのつまみになるし、話の肴にもなる。知らない者同士の会話のきっかけにもなる。

矢野さんはふだんからお菓子の入ったバスケットを片手にオフィスを回遊。話のきっかけになり、リラックス効果もあるスナックを最大限に活用している。CEOならぬCSO(チーフ・スナック・オフィサー)の異名を持つだけある。共有スペースでは、メンバー同士がカジュアルに交わることができるイベントを頻繁に開催。こうしたメンバーが気軽に出会える場があってこそ、コワーキングスペースの価値は高まるのだろう。

WeWorkではメンバー間の交流が盛んだ。ビジネス以外にも、フットサルチームを結成し、他拠点のチームとの交流ゲームも始まっている。毎週1回は拠点内でメンバー主催のイベントも開く。メンバーには税理士、会計士など士業のフリーランスも多く、彼らがボランティアで開く「相談会」は好評である上に、本人のクライアント獲得にもつながり、一石二鳥と聞く。

■今後は福岡、大阪、横浜にも

大手企業といえども、自社ビルの中でデーンと構えている時代は終わった。自ら外へ出て新しい人と出会い、別世界の才能と出会い、交流していくことが求められる。SNSが発達し、ネット環境があればどこでもいつでも仕事ができる今、もっとも価値あることは「新しい人に会える」ことだ。それも「すぐに」「仕事場で」。

自分の力を試したいフリーランスやベンチャーにとっても理想的な場所である。仕事の可能性を拡げるために、決して安くはない料金を払ってここに拠点を置く。デスク料金というより自己投資に近いだろう。

今後、WeWorkは福岡、大阪、横浜にも拠点をオープンする予定。スペースだけでなく、人との出会い、ビジネスチャンスを共有するコワーキングスペース。日本人の働き方はここから変わっていく予感がする。

■WeWork https://www.wework.com/ja-JP/

取材・文/佐藤恵菜 撮影/高仲建次(ロンドンの画像除く)

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