あなたの知らない若手社員のホンネ~ジョンソン&ジョンソン/濱津薫さん(27才、入社4年目)~
20代社員の仕事へのモチベーションを理解することこそ、職場で良好な関係を築くための一丁目一番地。この企画は入社3~5年の社員の話にじっくりと耳を傾け、そのマインドを紹介する。濱津薫さんは外資系企業でのマーケティングを担うチームの主要メンバーである。彼女は日々、どんな仕事をしているのか。
シリーズ第23回目はジョンソン&ジョンソン マーケティング本部 ビューティージョンソンズリード アソシエイトブランドマネジャー 濱津薫さん(27才)入社4年目。
彼女は担当する『ジョンソンボディケア』で、ホームラン級のインパクトある企画をカッ飛ばすことになるのだが。
■営業からマーケティングへ
2007年に発売された『ジョンソンボディケア』(以下・ボディケア)は、優れた保湿性プラス、情緒的なベネフィットを加味しています。香りがいい、伸びがいいと、20代の女性に人気のブランドですが。
まずはマーケティングと、なぜ外資系企業を選んだのかをお話ししますね。大学時代にマーケティングを学ぶ中で、消費材はその時代のトレンドを、最も反映していると感じました。外資系企業なら若いうちから大きな責任を担い、働ける部署に行けるチャンスがあるのではないかと思い、この会社を選びました。
最初の配属は営業でした。大手スーパーの営業担当で、リステリンやバンドエイド等のセールスをしました。
「マーケティング部門への異動を希望します」会社にはそんなメッセージを出し続けましたが、「営業で結果を出してから」と、上司には言われまして。設定した売り上げ目標は必ず達成するように計画を立て、チームで一緒に数字を追いかけることやりました。マーケティングの部署に異動になったのは、入社3年目でした。
配転当初は上がってきた数字を元に、今の市場がどうなっているのか、会社の各種のブランドの動き等のデータをA4の紙にまとめ、上司に提出する作業でしたが、「これは事実であって、分析ではない!」と、上司に何回も指摘されました。例えば市場全体がこれくらい伸びていて、ボディケアの売上げが上がっています、あるいは下がっています。それは事実ですが、それを書き連ねても意味がない。その原因は何なのかが重要で、売上げが下がっているのなら、どうすれば改善できるのか。「分析が全然なってないよ」と、上司に怒られて……。5、6回書き直したこともありましたね。
私って、仕事ができないんだ……と、数週間落ち込んだこともありました(笑)。でも、振り返るとこの経験は次のステップで活きました。