○新大阪-国鉄より早く開業-
一部の駅では、運転士もホームの安全確認を行なう。
新大阪は1964年9月24日に開業した駅で、国鉄駅(現在のJR西日本・東海)よりも1週間早い。ホームは新幹線の下に設置されたが、意外と乗り換えに時間がかかる。また、北東改札を出ると、目の前に「新なにわ大食堂」が広がる。
日中の新大阪―天王寺間は4分間隔で運転され、2本に1本が始発電車(天王寺行き)となる。
○西中島南方-撮影の名所-
やむなき事情が幸いし、“撮影しやすい駅”として、レールファンに親しまれている。
御堂筋線の地上駅では、唯一の相対式ホーム。当初は島式ホームの予定だったが、駅の用地買収が遅れた影響で、線路だけを先に敷く方針に転換。その後、用地買収がまとまり、当初の予定通り1964年9月24日に開業した。
見通しのよい直線ホームも相まって、列車の編成写真が撮りやすい。また、プロアマ問わず、“撮影の名所”として親しまれている。
蛇足ながら、駅名の西中島南方は、所在地の「西中島」と、交差する阪急電鉄京都線の「南方」駅を合わせた。Osaka Metroでは、「地名+地名」や「地名+建造物」を合わせた“複合駅名”が西中島南方も含め、13も擁する。
○西中島南方―中津間-スケールの大きい鉄橋が魅力-
西中島南方を発車すると、淀川を渡る。御堂筋線は第3軌条路線(線路脇に敷設された高圧電流から集電する)では唯一、巨大なアーチが特徴の鉄橋を通過する。
この橋は、「新淀川大橋」と言い、実は鉄道と道路の併用橋。1935年に着工し、橋台や橋脚の完成後、戦争の影響で中止を余儀なくされた。戦後に工事再開後、下部構造の補強やかさあげを行ない、実を結ぶことになる。
ちなみに、新淀川大橋は歩道もあり、歩いて淀川を渡れる。
○中津-ホームの新大阪寄りから地上の光が見える-
淀川を渡ると、国道423号線新御堂筋と分かれる。右へ大きく曲がり、地下へもぐると、中津に到着する。西中島南方―中津間は33パーミルの急勾配ながら、新大阪寄りでは地上の光が望める。