■満願寺温泉/川湯
「外から見えちゃう露天風呂なんてそれほど珍しくはない。でも、そういう温泉って、だいたいは周りが緑に囲まれた大きな河原なんかにある、開放感抜群の露天風呂だったりするわけです。
ところがここは、ひなびた町とはいえ、なんと町中にある丸見えの露天風呂。だから『日本一恥ずかしい露天風呂』なんて呼ばれていたりするんです。でも湯はいい。ここも湯船の底から源泉が湧いている温泉で、湯船に浸かってしまえば極楽気分。むしろ恥ずかしいのは道端でスッポンポンになることですかね? 忘れられない入浴体験になりますよ」
【基本情報】
住所:熊本県阿蘇郡南小国町満願寺温泉
営業時間:6:00~22:00(川の増水時は不可)
交通アクセス:福岡方面からは黒川温泉行高速バスにて満願寺入口下車。あるいは熊本駅発、「黒川・湯布院・別府行」九州横断バスで満願寺入口下車。
いかがだったろうか。以上、紹介していただいた温泉は、どちらかと言えば上級者向け。もう少しハードルの低い温泉から試してみたいという方は、ひな研サイトや著書をチェックしてみよう。
著書の『しみじみシビレる! 名湯50泉 ひなびた温泉パラダイス』
岩本薫さんプロフィール
1963年東京生まれ。本業のコピーライターのかたわら、webマガジン「ひなびた温泉研究所」を運営。日本全国のひなびた温泉をめぐって取材をしている。BS日テレ「中川翔子のマニア☆まにある」TVK「サタミンエイト」文化放送「くにまるジャパン/おもしろ人間国宝」TBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」等に出演。
上永哲矢さん プロフィール
1972年神奈川生まれ。本業は歴史コラムニスト。歴史以外にも旅、温泉、三国志などのジャンルで雑誌を中心とした各種メディアに執筆、また各種イベントを主催している。
ⒸKaoru Iwamoto
文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)