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自分で自分を縫うってどんな感じ?医師が語る奥深き「縫合」の世界

2018.05.19

■縫えない時があるのです

「縫ってはいけないor注意しなければならない」状況があることをご存知でしょうか?

(1)ペットや人を含め動物などに噛まれたり、食いちぎられた傷
(2)ケガから1日(24時間)以上経過をしている場合

 実は清潔に思えても口の中は細菌が沢山いるため、膿んだりしやすいのです。また、ケガから時間が経過すると、傷口からばい菌などが侵入しやすくなります。この状況で縫うと、ばい菌などを体内に閉じ込めてしまい、傷が治りにくくなるなど、逆効果になる場合もあります。

 ケガから6~8時間以内が「縫合」の最適時期(golden period)なのですが、現実には時間が経過してから受診される方もいます。

 縫わなければ、血も止まらない難しい状況ではどうすると思いますか?

「時間が経っているので、治りにくい、感染が起きる可能性が高まる」ことを医師が患者さんにお伝えすることは大前提です。その上で「止血と感染予防の為に、ギッチリきつくではなく、”わざと緩めに縫う”」方法を行うこともあります。

「5針縫う、10針縫う」と聞いたことはありませんか? 針数の多い方が重傷のイメージを抱きやすいでしょう。

 実際に形成外科などの分野では、数mm間隔など1針1針をとても細かく縫うため、結果的に小さな傷でも針の数は増えます。目に見えない深い部分は多めに縫い、見える部分の針数を少なくする縫い方もあり、針数が多いから傷が大きい(or針数が少ないから傷が小さい)訳でもないのです。

 文字数はたった2文字の「縫合」ですが、とても奥が深い世界なのです。

写真:(C)池袋さくらクリニック

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