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「私が管理職を目指す理由」アサヒビール秋山弥生さん

2018.05.16

Q 管理職に魅力を感じますか?

 私は、魅力を感じています。入社当初は、自分が管理職になるという考えを明確に持っていたわけではないのです。様ざまな上司のもとで仕事をしていくうちに強い影響を受けました。振り返ると、私は上司に恵まれたと思っています。

 所属部署のそれぞれの上司が、強いリーダーシップを発揮されていたように感じます。たとえば、チームで仕事をするうえで何かの壁や問題にぶつかったとき、あきらめることなく、こういう方法があると指南してくれました。これがリーダーシップなのではないかなと当時、よく思いました。

 現在の所属部署の上司も強いリーダーシップを発揮されています。こういう方たちがいないと、組織は動かないのだなと思うことが多々あります。私は、管理職の特にリーダーシップに憧れを感じているのです。

 この場合のリーダーシップは、たとえば、何か困ったことがあるときに「あの人に聞けば、きっと答えてくれる」と浮かんでくる人がいませんか。そのような人を私はイメージしています。

 このような社員は、知見や経験に基づいた広い視野で、期待以上の回答をしてくれます。たとえば、私は今デジタルマーケティングを担当していますが、ツイッターについて聞いたときに、フェイスブックやインスタグラム、また、ホームページ活用のことまですべて精通したうえで説明をしてくれるのです。私は、こういう人はリーダーシップがあるのではないか、と思っています。

Q 同期の中で管理職になった社員はいますか?

 2005年入社の同期の中で、管理職になった人もいます。同期の社員たちで会うときに、管理職になった後の現在の状況などを聞くことはあります。管理職の同期社員は、部署や社内外のことを広く見据えたうえで適切な判断をしているように私は感じます。会社としても、そのようなマネジメントの資質を考慮し、登用したのではないかなと思います。

 たとえば、営業担当の社員の場合、営業成績がよいという理由だけでは評価されていないのかもしれません。むしろ、部署や会社全体のことを見渡すことができたり、後輩への助言や指導もできているから、認められたのではないかな、と思います。

Q 女性が管理職になった後で、壁になりうるかもしれないと感じるものはどのようなことでしょうか?

 私の場合でいえば、子どもがまだ小さいころは、ライン長になり、部署をマネジメントすることは難しいものがあるのかもしれません。ライン長は部署により違いがありますが、フルタイムで働く方が多いのです。たとえば、何かがあったときにその場で指揮をとり、とっさの判断を状況に応じて次々としていくことが求められるからだと思います。

 私は今、時短勤務です。午前9時に出社し、午後4時30分に退社しています。定時は午後5時30分ですので、1時間早く帰ることができます。この1時間が、とても大切なのです。毎日、ダッシュして最寄り駅まで向かっています…(笑)。
この時間に退社しないと、保育園に子どもを迎えに行くことができないのです。時間的な制約の中、仕事をしていますから、ライン長になったときにどこまできるのかは、わからないものがあります。

 そのような立場になるころには、私自身が経験を積み、子どもも成長し、状況が変わっていると思います。チャンスがあれば、挑戦してみたいと考えています。現在、当社では働き方を見直し、ライン長もめりはりのある仕事の仕方によって早く帰る方が増えていますから、今後はまた変わるのかもしれません。私の場合はまずは、Eラーニングの受講を終えることが先決ですね…(笑)。

次回に続く

アサヒビール株式会社
(2017年12月末現在)
正社員数:3,943人
管理職者数:1,899人 うち、女性の数124人
管理職全体の占める比率 6.5%

■管理職登用試験(年1回)
・テスト:e-ラーニングで受講する。内容はコンプライアンス、会計力、会社知識など。
・論文:ビジョン設定力、論理的思考力、課題設定力などを測るための論文試験。事前提出と当日実施の2つがあり、双方も受験する。
・面談:実施していない。

文/吉田典史

■連載/あるあるビジネス処方箋

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