小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

引退する1800系の〝後継者〟になれるか?東武鉄道10030系の「臨時電車東武日光行き」乗車レポート

2018.05.13

■板倉東洋大前で9分停車

 南栗橋を10時08分に発車すると、進行方向右側には、南栗橋車両管区が見える。田園都市線用の新型車両2020系が留置されたほか、引退迫る1800系も“いつもと違う朝”を過ごす。2007年ゴールデンウィークから臨時快速の運用に就き、多くの人々に愛されていたが、2017年秋季の臨時急行が最後の日光線行楽輸送となった。

 1800系の撤退が影響したのか、沿線で鉄道を撮影する人の数が大幅に減った。ローズレッドのボディーが、沿線の原風景や、自然が豊かな風景にもっとも映えるのだろう。

 車内は9割が旅行客やレールファンで占めており、乗客全員が着席できる状況だ。それでも立つ人がおり、ロングシートに“抵抗”を表しているのだろうか。

 旅行客の大半は、先述した通り、キャリーバッグを通路に置いたまま。仮に特急スペーシア、特急〈りょうもう〉、6050系の後継車を投入するのであれば、各車両に大型荷物置き場の設置が必須となるはずだ。

東武特急では、 “平成のフラッグシップ”にあたる100系スペーシア。

 10時23分、板倉東洋大前4番線に到着し、9分停車。特急スペーシア〈けごん13号〉東武日光行きの通過待ちをする。ここまで追い抜かれた特急は3車種で、趣味的には面白い。だが、鉄道に関心のない人にとっては、“またかよ”と思っているかもしれない。

 ロングシートは、クロスシートに比べると動きやすいので、ホームの自販機で飲み物を買う、ストレッチをして身体をほぐすなど、気分転換するには、うってつけの9分停車だと思う。

■長距離ロングシートの過ごし方

 栃木に到着。隣のJR東日本両毛線ホームに臨時普通電車桐生行きが到着し、4両編成の車内は混み合っている。それもそのはず、乗客の大半は、あしかがフラワーパークへ向かうのだ。この電車は2018年4月28日から5月6日まで運転。平日も運転されているのは、特筆に値する。

 臨時電車東武日光行きは、新栃木を発車。10030系にとって、この先の営業運転は、2010年春以来8年ぶり。日光線の急勾配区間にも対応するため、新製当初から抑速ブレーキも備えられており、運転士にとっては、“運転しやすい車両”だ。

 しかし、乗客にとって、ロングシートの長距離乗車は、きついと思う。立客がいないときは、見知らぬ乗客と顔を目が合ってしまうことや、両隣にほかの乗客がいると、過ごしにくいこともある。また、短時間乗車でも、着座幅を広くとるマナーの悪い乗客もいる。両足を意図的に広げているのだから、すぐにわかる。

 車内がすいているときは、時々立ち、例えば先頭車だと前方を眺めるなど、気分転換をすればいいだろう。これは同じロングシートのJR東日本701系で、長時間乗車の苦痛をやわらげる“コツ”をつかんだ。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年4月16日(火) 発売

DIME最新号は「名探偵コナン」特集!進化を続ける人気作品の魅力、制作の舞台裏まで徹底取材!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。