引退する1800系の〝後継者〟になれるか？東武鉄道10030系の「臨時電車東武日光行き」乗車レポート

■南栗橋でサプライズ連発!!

　野田線乗換駅の春日部で乗客が多く降り、東武動物公園で空席も発生。ここから日光線に入る。

ダイヤの関係で、各駅停車新栃木行きが先に発車。

　10時02分、南栗橋４番線に到着。ここで６分停車し、向かいの３番線から、6050系の各駅停車新栃木行きが先に発車する。ダイヤ通りとはいえ、“種別上位の臨時電車”より、“格上車両の各駅停車”が先に発車する光景を初めて見た。しかも、新栃木まで各駅停車が先に到着する。

6050系の車内。

　6050系はボックスシート＆ロングシートのセミクロスシートで、なおかつトイレつき。通勤形電車はトイレがないので、居住性の差は歴然としている。坐れる保証がないことを承知で、6050系に乗り換えたくなりそうだ。取材でなければ、そうしていたかもしれない。

“東武の伝統”といえる行先板。

　停車中、先頭車では駅員が「臨時急行東武日光」の手作り行先板を持参し、乗務員室に掲出。ささやかな心づかいかと思いきや、記念撮影用の“遊び”だったようで、30秒程度しか掲出されなかった。

　ここから駅員や車掌は「臨時急行東武日光行き」と案内し、東武日光へ向かう。