実は希少な奇跡の湯！温泉通が薦める「ぶくぶく自噴泉」5選

■鬼首温泉 吹上旅館峯雲閣

篠遠さん：鬼首（おにこうべ）の観光の目玉は、火山の熱で温められた湯が、約10分間隔で15mも吹き上がる「弁天」と名付けられた間欠泉です。その近くの緑に包まれた一軒宿が峯雲閣です。

　石造りの大露天風呂は混浴で、タオルを巻いての入浴が可能です。露天風呂から続く石垣には小さな洞窟があり、かつては温泉熱を利用して穴の中で麹を作っていたそうです。

　大露天風呂のすぐ前に落差３mの滝があります。吹上沢大湯滝と呼ばれる滝で、滝壺は自然が作った露天風呂。滝の上流で約90度の湯が湧いており、それが渓流の清水と混じって適温となって入浴できます。

【鬼首温泉 吹上旅館峯雲閣　基本データ】
住所：宮城県大崎市鳴子温泉鬼首吹上16
交通アクセス：東北自動車道古川ICより約40分
電話：0229-86-2243
宿泊：１万2300円～　入浴：500円（10時～13時）
泉質：アルカリ性単純温泉（低張性アルカリ性高温泉）　源泉温度：73.9度　pH値：8.8

■鐘釣温泉　鐘釣温泉旅館

篠遠さん：険しい渓谷の大自然を縫うように走る黒部渓谷トロッコ列車。そのトロッコ列車に乗らないと入れない秘境の湯が鐘釣温泉です。

　ここの湧出場は種類が豊富で、露天風呂ゾーン、砂場ゾーン、岩風呂ゾーンとあり、湯めぐり気分が味わえます。また、入浴可能スペースの底は白くて細やかな砂地のため座り心地がよく、自噴する温泉のおかけでお尻はぽかぽか。景色はいいし、空気もいいし、長湯してしまうこと間違いなしの川湯です。

　もちろん足湯だけでも気持ちはいいのですが、そうそう出会えない絶景の自噴泉。トロッコ観光の際には、水着とタオルを持参して、のんびりと湯浴みを満喫しましょう。

【鐘釣温泉　鐘釣温泉旅館　基本データ】
住所：富山県黒部市宇奈月町黒部奥山鐘釣
交通アクセス：黒部渓谷鉄道鐘釣駅より徒歩約15分
TEL：0765-62-1103
宿泊：１万500円～　入浴：無料（８時～15時30分）
泉質：弱アルカリ性単純温泉　源泉温度：42～43度　pH値：不明
※入浴可能期間：黒部渓谷鉄道の営業期間に準ずる（2018年は５月１日より運行予定）