■浪費枠でたまには自分へのご褒美を
横山先生の叱咤激励により、毎日のように飲んでいたお酒を控えるようになったつぼゆりさん。そのため体調が良くなり、なによりも「アルコール飲んだつもり貯金」が貯まって、ついに横山先生からお褒めの言葉をいただく。
さて、この貯金、何に使うか「自分で決めていい」と言われたつぼゆりさんは―
横山先生からのアドバイス:「節制しすぎると気持ちが沈んで続かないもの。そのための『浪費』枠です。たまには自分へのご褒美を。
その際にポイントとなるのは『費用対効果』です。例えば、毎日150円のコンビニスイーツを買うと1か月で4500円。これを1か月我慢するとホテルのスイーツビュッフェに行くことができます。我慢した1か月という時間がよりおいしくさせてくれるでしょう。同じ金額を使うにしても、どちらがより高い効果があるか。それを考えられる人こそ、お金をコントロールできる人だと言えます」
果たしてつぼゆりさんは、最終的に貯金に成功できるだろうか? それはさておき、間違いなく言えることは、本書を読み実践することで、あなたも貯金体質に生まれ変われるということだ。できる範囲で、今日から実践してみてるとよいだろう。
つぼゆりさん プロフィール
イラストレーター。大分県出身、多摩美術大学情報デザイン学科卒業。フリーランスのイラストレーターとして、いるいる女子やイラストレポ漫画、ブスエッセイなどを描いている。公式サイト:http://cargocollective.com/tsuboyuri
横山光昭さん プロフィール
家計再生コンサルタント。株式会社マイエフピー代表取締役。お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、これまで1万人以上の赤字家計を再生。書籍・雑誌への執筆、講演も多数。また、お金の悩みが相談できる店舗を展開するmirai talk株式会社の取締役共同代表も務める。マイエフピーサイト:http://myfp.jp
文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)