感覚的な問題だが、こうした見え方の違いがある点には注意しておいた方がいいだろう。逆にいえば、細かな仕様の違いを積み重ねることで、コストダウンしているのが新しい『iPad』といえる。背面のアンテナの処理の仕方や、カメラ、スピーカーなども、最新の『iPad Pro』と比べると見劣りする。
カメラは画素数が低い反面、本体からせり出していないというメリットも
これらの機能にこだわりたい人は、『iPad Pro』を選んだ方がいい。ただし、そのぶん、コストは2倍弱に跳ね上がってしまう。悩ましいところだが、『iPad Pro』までのスペックは要らないという人には、いい選択肢といえる。Apple Pencilを試してみたい人にも、オススメできる。
ただし、『iPad』そのものの価格に対し、Apple Pencilが少々高すぎる。もとが高い『iPad Pro』とセットで買うとき以上に、負担が重い印象だ。アップルの発表会では、米Logitech社の「Logitech Crayon」というペンが紹介されていたが、こちらはBluetoothでペアリングができず、筆圧を検知できない代わりに、価格は49ドルに抑えられている。こうした製品を、純正でも出してほしかったというのが本音である。
Logitechの「Logitech Crayon」は価格が49ドルと安い(写真上)