■「ドロワット」=まるごと卵のスパイスカレー
●エチオピア
本山さん:「エチオピアは一風変わった食べものが多いです。主食なのにとっても酸っぱい『インジェラ』というクレープや、さらに”偽バナナ”ともいわれる『エンセーテ』という植物からつくったもちもちしたパンなど、ほかの国では見たことがないような料理を食べることができます」
【材料(2人分)】
鶏もも肉:2枚(一口大)、レモン汁:大さじ1
A-にんにく(みじん切り):1かけ、しょうが(みじん切り):1かけ、玉ねぎ:1/2個(みじん切り)
B-カルダモン:小さじ1/2、ナツメグ:小さじ1/2、パプリカパウダー:小さじ1、胡椒:小さじ1/2
C-カットトマト:1/2缶、水:1/2カップ(50cc)
塩:小さじ1
ゆで卵:2個
【作り方】
1. 鶏肉にレモン汁と塩(分量外)をすり込み、常温で30分置く。
2. 鍋にAを入れて、中火でしんなりするまで炒める。Bを加え、香りが出てきたら、1.とCを加え、からめる。
3. フタをして、弱火で30分煮込む。
4. 塩で味をととのえ、ゆで卵を加え、さらに10分煮込む。
本山尚義さん プロフィール
1966年、神戸市生まれ。フランス料理を修行し、ホテルの料理長になる。27歳のときに訪れたインドでスパイスの魅力に出会い、世界の料理に目覚め、以後世界30か国を巡りながら料理を学ぶ「旅するシェフ」となる。帰国後はレストラン「パレルモ」を開き、2010年から2012年には世界196か国の料理を提供するイベント「世界のごちそうアースマラソン」を開催。現在は、世界の味を家庭で楽しめるレトルトにして販売する『世界のごちそう博物館』を主宰
文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)