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【開発秘話】売り上げ18万足を突破したAOKIの『超軽量クッションシューズ』

2018.04.03

■連載/ヒット商品開発秘話

 重くてクッション性がない革靴は足に負担がかかる。革靴でも軽くて履き心地のいいものを求めている人は多いだろう。そんな人に適しているのが、AOKIの『超軽量・クッションシューズ』である。

 2014年10月に発売された『超軽量・クッションシューズ』は、革靴ながらスニーカーのような軽さとクッション性を実現。スタイリッシュでスーツにマッチするデザインながら、スニーカー並みの履き心地を実現した。ストレートチップのブラックとブラウンのみの展開ながら、売上が18万7000足を突破した。

■ユーザーが望む機能の実現

『超軽量・クッションシューズ』はAOKIの靴で一番の売れ筋。ブラックだけで靴全体の売上の15%を占めるほどだが、開発のきっかけは、AOKIらしい革靴の追求にあった。

「スーツを売っているAOKIが、専業で靴づくりを行なっているところと同じことをしても太刀打ちできません。 “重い”“固い”“疲れる”といった一般的な革靴ではなく、ユーザーが望む“履いていて楽”“疲れにくい”という機能の実現を目指しました」

 このように語るのは、広報室 主任の竹村みどりさん。開発が始まった2013年夏当時、市場にはすでに、履き心地がよく疲れにくいことを謳った革靴はあった。同社でも、カップインソールを採用し「走れる革靴」と称した『BIZ-TECHシューズ PERFECT FIT』を展開。ただ、ビジネスパーソンには好評だったものの、アウトソールがスニーカーのようにフラットでカジュアル寄りだったことから就活生などは履きにくく、ユーザーを選ぶところがあった。

AOKI
広報室 主任
竹村みどりさん

 こうしたことから、代替わりをするときにヒールをきちんと設け、ドレスコードが厳しいところでも履けるものにすることにした。その上で、「軽く、スニーカーのようにアウトソール、ミッドソール、インソールの3つでクッション性を高めることを考えました」と竹村さんは言う。

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