■バレットジャーナルを継続するコツ
Q:バレットジャーナルを作り、日々実践していくのは結構大変ではありませんか。何か続ける工夫・心構えといったものがあるのでしょうか?
すみれさん:まずは”Don’t Quit. REST.”(辞めるな、休め)です。途中、休んでもいいのです。再開すればいいだけです。辞めない限り、継続していることになるのです。
私はこの言葉にいつも支えられていて、気楽にバレットジャーナルを続けられています。
もう1つのコツは、「完璧じゃなくていい。失敗したら、さっさと次のページをめくる。試行錯誤を楽しむ」ことです。
ノートをSNSでシェアする予定がないのなら、誰もあなたのノートを見ません。だから、綺麗に書かないといけない、失敗してはいけないなどと心配する必要はありません。 トライ&エラーでページ作りを楽しんでください。
そして、バレットジャーナルを開く時間を決めることです。生活のルーティーンに組み込むことで、毎日の予定を上手くコントロールできるようになります。
Q:「自分もバレットジャーナルを始めよう」と決めたら、筆記具やノートはどんな点にこだわって選んだらよいでしょうか?
すみれさん:バレットジャーナルは、どんなノートでもペンでも作れるというのが特徴です。なので、最初は手持ちのノートとペンで初めてみるといいと思います。最近は100円ショップでも素敵なノートやペンを手に入れることができるので、そういった安価な道具でまずは試してみてはいかがでしょうか。
2~3か月試してみると、自分はどんな道具が欲しいのかがハッキリとしてきます。バレットジャーナルは、筆記具やノート選びも楽しみの1つです。
参考までに、私がお勧めするノートとペンをご紹介します。世界中のバレットジャーナリストに最も人気のあるノートが、『ロイヒトトゥルム1917 ドット方眼 A5サイズ』です。
ロイヒトトゥルムには、バレットジャーナルに必須であるインデックスとページ番号が最初から書き込まれていて、それが人気の理由の1つでもあります。紙質は滑らかでペンの滲みや裏写りも少なく、ハードカバーの丈夫な表紙があるので安全です。付属のゴムバンドで閉じておくことができ、2本の栞紐も付いています。
ペンについては、ノートに細かく様々な情報を書き留めていくことになるので、細かい文字を書けるペンを推奨します。私の一番のお勧めは、『ユニボール・シグノRT1』の0.28mm(黒)です。極細なのに、かすれることもなくくっきりスラスラと書けます。
すみれさん プロフィール
朝活が大好きなワーキングマザー。朝活で英語の勉強中にバレットジャーナルを知り、「自分好みのレイアウトが作れること」、「毎月その時の気分に合わせてデザインやレイアウトを変えられること」から、それまでの手帖の代わりに重宝するようになる。『わたしのバレットジャーナル♡』の他に『累積2000時間になるまで英語の勉強を続けるブログ』など計5本のサイトを運営している。また、監修・執筆したムックとして、4月4日に『毎日を特別にする みんなのバレットジャーナル』(メディアソフト)が、4月21日に『人生が動き出す! バレットジャーナルの作り方』(宝島社)が発売予定。
取材・文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)