もし、それがまだ取り組むべきタスクなのであれば、そのタスクを移動させます。「・」に「>」を上書きし、翌日のタスクリストへ書き写します。
まだ、「本棚の整理」という未完タスクが残っていますね。
このタスクは、なかなか手をつけられないまま月末になってしまったとしましょう。
月末になっても未完のタスクは、それが本当に重要なタスクなのかどうかを判断し、まだ取り組む必要があるならば、翌月のマンスリーログ(1か月を俯瞰するページ)のタスクリストへ移動させます。
月末になっても未完のやるべきタスクは、翌月のマンスリーログへ
もし、「本棚の整理」を翌月ではなく、数か月先にやることにするのであれば、フューチャーログ(数か月先までの未来を俯瞰するページ)へ移動します。
タスク移動には、重要なポイントがあります。
「移動させる=書き写す」ということなので、価値あるタスクは完了するまでずっと翌日のタスクリストへ書き写し続けることになります。同じタスクを何度も書き写すのが面倒かもしれませんが、これは意図的なことです。
何度も書き直すことで、そのタスクを見過ごさずにじっくりと検討することになります。その労力の価値が見出せないのであれば、そのタスクは重要ではないので、削除してしまいます。
この定期的なレビュープロセスがあるおかげで、自分にとって価値の高いタスクに多くの時間を費やすことが可能になります。これこそが、バレットジャーナルの要です。
■バレットジャーナルのメリット
Q:すみれさんがバレットジャーナルをつけて、大きなメリットと感じたのはどんな点でしょうか?
すみれさん:バレットジャーナルは、ノートとペンさえあれば作れます。どんなノートでもペンでも良いので、手持ちのもので気軽に作ることができます。
スケジュール帳、日記帳、アイデアのメモなど、バレットジャーナルはこれら全てを1冊にまとめることができます。管理が楽ですし、自分に必要な情報は全て確実にこのノートの中にあるという安心感があります。重要なメモやアイデアを紛失してしまうこともなくなりますし。
また、様々な情報を蓄積していくことになるので、将来見返すべき素晴らしい資産となります。どこのお店にも売っていない、自分の歴史が詰まった本となります。
それから、頭の中を整理できるというのもあります。ノートに書き出すという行為により、頭の中から切り離すことができます。すると、頭の中がクリアになり、新しいことを考える余裕ができます。
手帳と比べての大きなメリットは、自分のニーズに合わせてカスタム可能なことです。その時の気分に合わせてレイアウトやデザインを随時変えていくこともできます。まさに、「自分だけのカスタムメイド手帳」と言えます。 私は忙しい時期はシンプルなレイアウトにし、余裕のある時期は思い切りデザインにこだわってページ作りを楽しんでいます。