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【Kazuquoママの銀座の夜話】上海で感じた世界の進化のスピードと日本の停滞感

2018.03.31

 私は、2003年に初めて上海に行き、2008年〜2010年にかけて、激動の上海にすっかり魅了され、日本と上海を行ったり来たり・・終いには、上海のフランス租界の古いフレンチアパートの1室を借りて、上海ライフを謳歌しておりました。

 お洒落なレストランやバーでは、夜な夜なパーティが開催され、招待されてもいないのに、入り口のセキュリティに止められると、

「友達のデービットに呼ばれてるの〜」

 と嘘をつき、セキュリティに

「デービット?招待状は?」

 と詰め寄られてもひるむことなく、パーティー会場の中にいる、見ず知らずの中国人にむかって

「Hi! David !David!!」

 と手を振りながら大声で叫び、強行して中に入ったりして・・そんなパーティー三昧の日々で、世界中の金持ちたちと仲良くなり、そんな金持ちたちをたどりながら、上海での居場所を確立していったことを思い出します。

 当時は、それくらい、パーティーが開かれていたんです。とにかく世界中から人が集まってましたからね。相当なおもしろい人たちと知り合いになれました。

 中国人経営者からは、日本人というだけで一目置かれていたし、日本企業も中国進出大ブーム!という時期だったので、そんな日本企業と中国企業のお見合いのアテンドをしたり、中国人経営者の日本視察に同行したりと、結構、大忙しな日々を送っておりました。

 上海の周辺には、繊維関係をはじめたくさんの工場があったので、オリジナルプリントTシャツをつくったり、かわいい雑貨を作ったりして、ホテルやレストランで売ってもらったりして・・・でも、その工場の社長がそれらの商品を勝手に量販して、豫園などにあるがらくたお土産屋に、内緒で卸しちゃって、大げんかしたり。とにかくハチャメチャな事の連続でした。毎日がエンターテイメントでクリエイティビティに溢れ、いろんなひとが小さな面白いことをやっていて、退屈することなんてなかった日々です。

 こんなにはまった上海生活も、母親が病気をしたり、東日本大震災があったり、銀座でバーを開いたりと自分の人生もいろいろと変化し、上海への足が遠のいてしまいまして、気がつけば6年の月日が流れてしまいました。

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