小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

入社3年目社員の本音「いい意味で細かいことができる人間になりました」スカパーJSAT・江見直人さん

2018.03.19

■曖昧な引き継ぎの問題点

 入社2年目の秋頃も仕事が忙しかった。定年退職した人の仕事を、僕が引き継ぐことになったんです。衛星からの送受信のための機器を生産メーカーから仕入れ、通信関係を扱うメーカーにそれを卸す、うちは卸売のようなビジネスも手がけていて。前任者から十分な引き継ぎの時間がない中、その業務を一人でこなすことに。卸元の生産メーカーや卸先の通信機器を扱うメーカーの担当者に連絡を取り、一つ一つ教えてもらったのですが、戸惑うことがかなりありました。

 例えば、卸し先から突然、注文書が来る。「これなんですか?」問い合わせると、「仮注文と一緒ですね」とか、先方の担当者に言われまして。

 仮注文って何だろう、よくわからない仮注文書を、うちの会社の稟議には上げられないぞと思ったりして。とりあえずきちんとした見積書を作らなければならないと、生産メーカーに見積書を依頼したり。

また、新たな取引先からは衛星からの送受信の機器の引き合いが来ているんですが、どの案件がどこまで進んでいるのか。管理シートを一から作って。滞りなく納品できるようにしました。

 上司からほめ言葉はほとんどありませんでしたが、その上司も実はすごい。自分の意見を曲げない力があって、それが仕事の面で生かされると大きな成果につながります。

 例えば、従来のアンテナはお椀型のパラボラアンテナを、衛星の方角に向けないと通信できなかった。ところが平面のアンテナを使い、ソフトウェアで電波の方向を制御する、衛星通信では画期的な技術を海外から導入し、国内で展開していこうと。最初に先頭に立ってプロジェクトを推し進めたのはその上司でした。とても僕には真似できない推進力があります。

 将来的にどんな管理職になりたいかと聞かれれば、同じ部署の人たちが気持ちよく仕事ができる、そんな環境を作れる上司と答えますが(笑)。

 仕事の引き継ぎにもう少し時間が欲しいなどの要望もありますが、でもその分、いろんな経験をさせてもらいました。この会社に入ってけっこう適当、あまり理解しなくても、いっちゃえみたいな性格が少しは治った。いい意味で細いことができる人間になった気がしています。

取材・文/根岸康雄

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年3月15日(金) 発売

DIME最新号はデザイン一新!大特集は「東京ディズニーリゾート&USJテーマパークの裏側」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。