HONDA JADE
400ccクラスでは今でも高い人気を誇る現行ネイキッド『CB400スーパーフォア』を生み出したホンダだが、250ccクラスでは『JADE(ジェイド)』をリリース。ライバルに比べて大人しめのスタイリングのためか、存在感はやや薄かった。しかし、そうはいってもやはり信頼性は高く、バイクの酸いも甘いも知り尽くしたベテランライダーにも愛好者は多かった。地味ながらも、堅実さで人気を博した1台である。
YAMAHA ZEAL
スタンダードネイキッドというよりも、現行ネイキッド『MT-25』などのスポーツネイキッドを思わせるデザイン性が魅力のモデル。エンジンは『FZR250R』と同系統で、前傾マウントによる重心の低さが特徴で、低いシート高も相まって、ビギナーや女性ライダーからも支持された。
HONDA HORNET
『ジェイド』の後継モデルとして90年代半ばに登場。「地味」と評された『ジェイド』とは打って変わり、アップタイプのマフラーやリッターバイクを思わせる極太タイヤを装備。インパクト抜群のフォルムは若いライダーから絶大な支持を集めた。水冷並列4気筒エンジンを持つ最後の250ccネイキッドとして、『バリオス-II』とともに2007年まで生産された。
佐賀山敏行(さがやま・としゆき)
エディター/ライター