「パフォーマンスを高めたい」。一部のトップアスリートだけではなく、筆者のように日常的にランニングなどを楽しんでいるレベルの人にとっても「パフォーマンスアップ」という言葉は、とても魅力的。
ただし、そうそう簡単ではない。筆者だって日々トレーニングを積み重ねているし、何か良さそうな理論があれば、取り入れてみているが、しかしまぁ、そんなにパフォーマンスは上がらない。
そんな時、アディダスから「筋連動」という言葉が聞こえてきた。一部分の筋肉を集中的に鍛えても、それはパフォーマンスアップにはあまり意味がなく、全身の筋肉を効率よく連動させることこそ、パフォーマンスを上げるためには大切だという考え方だ。確かに速いボールを投げたいと思って腕を太くしても球は速くならないし、きっとランニングのペースを上げて走りたいと思って脚の筋トレをしてもペースは上がらないだろう。それどころか、逆にその筋肉が重りになったり、鍛えすぎて全身の筋力バランスが悪くなったりするなど、安易な筋トレで悪影響が出る事例も多いという。
「筋トレをすると簡単に筋肉は大きくなるのですが、見た目だけじゃなく『パフォーマンス』まで考えてトレーニングする場合は、やり方には注意が必要です」と語るのは、アディダスの契約フィジカルトレーナーの中野ジェームス修一さん(画像上)。トップアスリートであっても、間違った筋トレによって、パフォーマンスを落としてしまうことがあるという。
「長距離ランナーがまったく必要がない大胸筋を鍛えたり、サッカー選手がスクワットをしてみたり、いろいろと無駄なトレーニングを見てきました。それは『筋連動』を忘れているから。体はひとつの筋肉だけで動くのではなく、いろいろな筋肉が動いてつながってはじめて動くものです。そのためには、正しい体の動かし方を知る必要があるのです」
●全身のつながりを意識して動かす。
●一番動かしやすい(スムーズに動く)位置で動かす。
あらゆるスポーツに通じる、効率の良い動き。マスターするのが難しいフォームが着るだけでできてしまうのが、アディダスの『アルファスキン』だ。ちょっと言い過ぎたかもしれない、正確には「ウエアに動きを教えてもらえる」のが正しいかもしれない。