風邪をひくと仕事の生産性が下がり、目に見えないところで大きな影響を与える。グラクソ・スミスクライン株式会社が2007年に、20~39歳の男女208名のビジネスパーソンに対して行なった調査によると、風邪を引いたことによって仕事がはかどらず損失する生産性は、金額に換算して、風邪1回当たり、平均約4万4270円となった。男女別では、男性平均5万6400円、女性平均は3万2100円となっている。
そんなことにならないよう、風邪は普段からしっかり予防して対策したい。特に、周囲で風邪が流行っているときなどは、食生活をはじめとした生活習慣には気を遣いたい。そこで、栄養士の方に、おすすめの風邪の予防食や、風邪の症状が出ときの食事、食べ方などアドバイスをいただいた。
■管理栄養士に聞く!風邪予防におすすめの食事
風邪を効率的に予防するために、ぜひ食生活の見直しをしたい。そこで栄養士の諏訪淳子さんに、風邪を引きやすいときに選びたい風邪予防におすすめの食事内容や、風邪の症状が出てきたときの症状別おすすめ食材を教えてもらった。
「風邪とは、病原体の感染によって鼻腔、咽頭、喉頭などが炎症を起こす様々な症状を総称したものです。主な症状は、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、喉の痛み、発熱、頭痛、寒気、筋肉痛、食欲不振、咳など。ほとんどがウイルスにより引き起こされるもので、これらの症状は、ウイルスと闘っている証拠といえます。特に予防のために摂取したいのが、免疫力をつける食材です」(諏訪さん)