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入社5年目社員の本音「営業は人対人、気持ち対気持ち」明治・西村光平さん

2018.02.11

■自分のカラー

担当してわかったのですが、この大手量販店のマネージャーは、情に厚くて面倒見のいい人なんです。ハロウィンの時でした。「ちゃんと売れるようにしろよ」と、菓子売り場にうちの商品を置くスペースくれたんです。張り切りましたね。会社が販促に出せるお金は限られていますが、100均ショップでハロウィンのお面や装飾品を仕入れ、マネキンといわれる売り場で試食を配る女性も入れて。僕なりにハロウィンのイベントを盛り上げたつもりだったんですが。

「そんなんじゃ全然ダメだよ。ただモノ置いて飾り付けただけじゃないか」合格点をもらえるどころか、マネージャーに叱咤されて。案の定、売上は伸びませんでした。

よし、今度こそとクリスマスの時は売上げが伸びるように、企画書をしっかりと作りました。ターゲットのちびっ子に商品を買ってもらうのと同時に、楽しんでもらおうと。僕がサンタクロースに扮して、予算の範囲内でホッケーゲーム等ちびっ子が喜ぶ景品を用意して、抽選会をやったんです。今度は自信が持てる売上げの数字を会社の上司に報告できました。

でも何と言っても、この量販店で成功したのは、嵐のコンサートに合わせてマネージャーと考えた売り場作り。嵐が札幌ドームでコンサートを開催したのですが、当時、「大人のきのこの山」と「大人のたけのこの里」のCMは、嵐の松潤を起用していました。札幌ドームに近いこの店にとってはビッグチャンスです。

このチョコレートを大々的にキャンペーンしようと。参考小売価格が一箱200円の二つの商品を100万円分ぐらい、売り場に積んだんです。コンサートに来たお客さんを中心に8割ほど売り尽くしました。

「西村くん、自分のカラーをしっかり出したほうがいいよ。意志を持って仕事に取り組んでほしい」これは札幌時代に、僕の父親のような年代の先輩と、飲みに行った時に聞かされた言葉です。

営業は泥臭いというか、人対人、気持ち対気持ちで仕事を進めていく。真摯にやっていくしかないと何となくわかりかけた頃、長野県に転勤になりました。札幌に赴任して9ヶ月後のことです。

長野に着任ししばらくして、商品の大欠損を引き起こすことになるのですが……。

商品の大欠損、そんな失態の中でも真摯に取引先と接するとはどういうことなのか、西村さんは自分なりに模索を繰り返す。

取材・文/根岸康雄

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