◎割安な手数料のところでハイリターンを狙うべし
ロボアド投資を提供する会社を選ぶポイントは、利用時の手数料だ。多くの会社は1%を超えるが、上表の2社は1%未満に設定されている。各社で運用成績に差はあるものの、まだ運用期間は短いため、単純な比較はあまり意味がない。中長期的な成績に確実な影響が出る手数料が重要となる。
また、利用時には〝裏ワザ〟がある。口座開設の前には必ず質問に答えなければならないが、これは、投資によって発生する損失に投資家がどれだけ耐えられるかという「リスク許容度」を判定するためだ。そこで、回答する際、ワザとリスク許容度が高くなるように選択肢を選ぶのである。例えば、投資経験がなくても〝ある〟と答えたり、一番高い年収を選択するのだ。
「リスク許容度の高い投資家には、高いリターンが狙える分散投資を行ないます。当然、損失の可能性はありますが、収入が増えていく30~40代は、積極的にリターンを追求すべきです」
もともと、分散投資は安定的に利益を生み出す手法とされる。その中で、高いリターンを狙うのが賢明な選択になるという。
さらに、運用がスタートした後は、経済・金融情勢や投資商品の値動きなどを勘案して、投資プランが定期的に見直される。ユーザーがやることといえば、運用成績のチェックぐらいだ。知識ゼロの投資未経験者でもOKというのは、大げさではない。
ロボアド投資は、利用手数料に加えて、購入する投資信託の手数料が徴収されるが、それを考慮しても上記2社は割安な水準。
『楽ラップ』の運用成績。リスク&リターンの最も高いAは年率約25%だが最も低いBは約5%にとどまる。HPのデータを基に作成。