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「部下をどう喝するマネジメント」が意味をなさない理由

2018.02.06

Q 意見を言ってくる社員に対し、人事評価などで低く扱うことで「復讐」はしないのでしょうか?私の会社員の頃に、そのような上司はいました。

 そのようなことはしません。人事評価は可能なかぎり、公平でありたいと常々思っています。人事評価で低く扱うことも、どう喝みたいなものではないでしょうか。長い目で見ると、どう喝では人は育たない。組織をつくることもできないはずです。どう喝でコントロールしているだけでは、部下の心は掌握できません。いざとなれば、部下は離れていくでしょう。

Q ご自身が会社員の頃に仕えた上司は、どのようなタイプでしたか?

 会社員の頃、部下を意のままに動かそうとする上司に仕えたことがないのです。今にして思うと、寛大な心を持つ方ばかりでした。私は20代の頃、同期生150人ほどの中でおそらく、人事評価は1番高かったのだろうと思います。いちばん高い「1」から「7」までのランクがあり、それぞれに「A」「B」「C」、そして最も高い「SS」とありました。私は、「1」の「SS」だったのです。

 仕事をするとき、上司である課長や部長には、様ざまな意見を言っていました。このような仕事をさせてほしい、などとアピールもしていたのです。上司と意見や考えが違うときには、上司の指摘を受け入れるようにもしていました。上司への配慮というよりは、上司の意見が正しいと思えたからです。そのほうが、いい仕事ができると考えていました。

 素直な心を持ちつつ、自分の意見を適切な場やタイミングで、正しく伝えることができる人を、私は高く評価しています。こういう社員が増えてくることを願っています。

文/吉田典史

ジャーナリスト。主に経営・社会分野で記事や本を書く。近著に「会社で落ちこぼれる人の口ぐせ 抜群に出世する人の口ぐせ」(KADOKAWA/中経出版)。

■連載/あるあるビジネス処方箋

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