■鋼材の種類、入手しやすさが鍵
溶接機を使う際、マスクを通して見るため手元の感覚が今ひとつわからない。ひとりで作業をするにはやはり慣れが必要だ。とはいえ、想像していた以上に簡単で、溶接機があるとDIYの可能性が広がることを実感。一部のホームセンターでは木工用の工具同様、すでに溶接機の貸し出しを行っているので、溶接を使ったDIYは案外取り入れやすいことがわかった。
ただし、溶接機があっても「どこで鋼材を買えるのか?」「火花や煙が出るので、どこで作業できるのか」という疑問は残る。
スター電器製造によると、通常は大きな鉄板を仕入れ、必要なサイズに切り分けてから加工するとのこと。これではDIYでは不向きなので、自社オンラインショップであらかじめ切り分けている鋼材を販売するほか、ホームセンターに働きかけ、手軽なサイズの鋼材を販売する予定となっているとのこと。
作業場所に関しては、風通しがよく、燃えやすいモノがない場所であることが最低条件。専用の作業台と火花対策のシールドも用意したいところだ。中目黒店では約90×60cmのテーブルで作業しているので、2坪くらいのワークスペースがあればなんとかなりそう。
強度の高い鉄製品といっても、使用状況によっては修繕が必要となることもある。自宅に溶接機があれば、自由にアイアンクラフトを楽しめるほか、好きなタイミングで補修や追加加工ができる。ワークスペースを確保できるなら、DIY用機材のひとつとして溶接機を加えてもいいのでは。
文/大森弘恵
■連載/大森弘恵のアウトドアへGO!