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電気溶接機で作れる免許不要のDIY「アイアンクラフト」が人気の理由

2018.02.06

■アイアンクラフトは自然素材と相性よし

 金属の加工には、鋳造や鍛造、溶接などがある。

 鋳造とは型の中に溶かした金属を流し込んで固める方法で、できあがったものは鋳物と呼ばれる。鍛造は金属をたたいて形作る加工だ。当然だが、個人宅で鋳造や鍛造をするのは現実的ではない。

 一方、溶接は3000℃ほどの高温で金属同士を溶かし込み、くっつけるというもの。鉄製品には鉄、ステンレス製品にはステンレスを溶剤とするので、溶接することで複数のパーツを一体化させるのだ。

 電気溶接は大量の金属を溶かすことなく、また、大きな力でたたくこともない。家庭でも溶接ができるというのはこのため。ただし、注意したいのが、金属は種類によって溶かす温度が異なるということ。キャンプ用品や水回りの道具に重用されるアルミやステンレスはより高温にする必要があり、電気とガスを併用しなければならない。そのため家庭で扱うのは少々大変だ。

 「なにより、ステンレスやアルミだと素材そのものが高価なので手作りではコストパフォーマンス的にもよろしくありません。その点、鉄は電気溶接が可能で素材そのものも安価。自分で作るとオトクなんです。しかも、金属のなかでは軟らかい素材だから曲げやすいし、やり直しがききます」(Fe★NEEDS中目黒店 浅田圭介さん)


店内にあるものは、すべて浅田さんの手作り。こうしてみると、鉄製品は木やグリーンなど自然素材と相性がいいとわかる。そして、武骨な部屋にも、甘さを抑えたシャビーシックにもマッチする。この柔軟性が鉄製品のおもしろさだ。「店を訪れる方やイベントに参加される方を見ていると、女性は必要なモノを作りに来て、男性は溶接の仕方を学びにきているようです。目的に違いはありますが、木や布だけのDIYでは限界があると感じているのでは」(浅田さん)


店内のポップも鉄製品。浅田さんが趣味で作ったストーブやブラスター(火ふき棒)付きトングなどのキャンプ用品は、一部商品化されているという。「収納やたたむ構造を考えるのが好きなので。道具を作っては、それを試したくてキャンプに行っています。小物だけでなく、薪を運ぶためにクルマのキャリアも作りました。家族は不安だと言いますが、強度に問題はありませんよ」(浅田さん)

 
中目黒店ではドリップスタンドや棚、表札、キャンプ用ペグなどを製作するワークショップを用意している。用意された素材を使ってアレンジするので、短時間で仕上がるという。試しに知人の店のために表札を作ってみた。
*ワークショップは要予約。表札2時間8000円、サインプレート1時間5000円、ドリップスタンド2時間6000円。すべて道具レンタル・指導料・材料費込み

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