メンバーが知り合いのメンバーを呼び、現在約40人のスタッフのうち8割は外国人で、その国籍は17カ国に及ぶ。
認識率99.22%の研究を元に、手書き帳票に書かれた文字を高性能で認識できる、「Tegaki」のサービス開始は昨年8月だった。APIでの提供でスタンダードタイプは月額20万円(20万円分のデータ化費用含む)から。「Tegaki」は顧客からのフィードバックをもらい、現在も進化を続ける。
渋谷区代官山の開放感のあるオフィスでテーブルを挟み、飯沼純とエリック・ホワイトウェイもインタビューに加わった。
ーーところで、外国人と一緒に働くのですから、英語は堪能なのでしょうね。
そんな私の質問に、
「ま、起業してここ2年間で鍛えられましたね」そう応える飯沼の言葉を、コロンビア大卒のエリックが笑顔で継ぐ。
「純の知っている英語の量は少ないんです。ところがなぜか、自分の言いたいことが外国人に伝わる。ダイレクトリーというか英語がストレートなんです」
「ITが発展して、世界中の人たちとコミュニケートできるようになった。AIが発展すれば人と人との距離は、もっと縮まると思うんですよ」
あたかも僕のイングリッシュのようにと、飯沼純は言いたげだった。
取材・文/根岸康雄