小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

世界初のデジタルレコーディングロックアルバム『ナイトフライ』を高音質円盤で聴く

2018.01.26

 名録音『ナイトフライ』に「ULTRADISK ONE-STEP」登場と知るや、そのワンステップの威力を実感したく、金科玉条を破り即刻購入を決意した。HMV、タワーレコード、アマゾン、ディスクユニオン、ユキム(モービル・フィデリティ盤を数多く販売)、どこにもない。日本では11月に約15000円で発売されたようだが、どのサイトも(たぶんリアル店も)予約で完売か。ヤフオクに未開封品が約22000円で出ていたが、最終的にはいくらになることかと入札しなかった(結局23000円ほどで落札だったが、僕が参加したらもっと上がっていたはず)。アメリカやイギリスのここならと思うサイトでも、すべて売り切れ。それでもなお探すと、セカイモンに約23000円で出品されていて購入。送料込みで約26000円となった。なおこの原稿執筆時(1月14日)ではe-Bayや、僕がマト1購入に利用するレコード販売サイトdiscogsにはかなり出品されていて、未開封新品で2万円台半ば〜(送料別)だ。

 待ちに待った「ULTRADISK ONE-STEP」が2週間ほど到着し、早速比較試聴した。まずはUSオリジナル、曲はA面オープニングの「I.G.Y」だ。軽快で立体的なサウンド、かつてはSACDに感動していたが、USオリジナルの立体感はSACDをはるかに凌ぎ、驚いたことを思い出した。だが「ULTRADISK ONE-STEP」とUSオリジナルの差は、それどころではなかった。より立体的なことはもとより、音の輝きは増し煌びやか、何よりもサウンド全体の密度が濃い。僕の周りの空気まで濃くなった気がしてくる。近年発売されたツェッペリンやクイーンのリマスター盤を聴くたびに不満に思う、あざとい厚化粧感はみじんもない。「ULTRADISK ONE-STEP」、USオリジナルに圧勝だ。

 ただし、やや冷めた意見も少々。この制作方法はマスターに劣化のない、デジタル録音の『ナイトフライ』には絶大な威力を発揮した。だが『宮殿』『Ⅱ』『狂気』のような経年劣化したアナログのオリジナルマスターテープからの制作では、ここまでの劇的な効果は期待できまい。最新のテクノロジーを駆使しても、マト1の瑞々しさは出せないと思う。この原稿を書くためにいろいろ調べたら、「ULTRADISK ONE-STEP」の第1弾は、2016年発売のサンタナ『天の守護神』と判明した。あの「ブラック・マジック・ウーマン」の入った大好きな作品。USオリジナルも持っている。もちろんアナログ録音だ。よし、アナログのオリジナルマスターから制作した「ULTRADISK ONE-STEP」とUSオリジナル、『天の守護神』で聴き比べてみようと意気込んだが、なんと市場価格12~14万円。あっさり、断念した。


『天の守護神』USオリジナル

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年4月16日(火) 発売

DIME最新号は「名探偵コナン」特集!進化を続ける人気作品の魅力、制作の舞台裏まで徹底取材!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。