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世界初のデジタルレコーディングロックアルバム『ナイトフライ』を高音質円盤で聴く

2018.01.26

 僕は“いい音を聴く”という意味では、高音質盤にとても興味がある。だがマト1と高音質盤の二兎を追うとなると、年金生活者予備軍には予算的に苦しい。またレコードは場所をとるので、スペース的にもつらい。さらにありえないとは思いつつも、マト1より高音質盤の音が上だったらどうしようという不安感もある。よって”マト1はアーチスト等がよしとした最良の音、高音質盤は後に制作会社のエンジニアがよしとした音でありアーチストの意向は反映されていない“という論理を金科玉条とし、手を出さなかった。

 しかし、禁断の木の実を食す日がやってきた。マト1をテーマに書いた記事が初めて「@DIME」にアップされた時のこと。『DIME』編集部在籍時の後輩・K嬢の夫君が、相当なマト1コレクターらしいことを思い出し、「旦那さんにも読んでもらって」とそのURLをK嬢にメールした。するとほどなくしてK嬢経由で夫君から、「マト1もいいが、『ナイトフライ』のとんでもない高音質盤が発売された。ラッカーからいきなりスタンパーを作り、しかも2枚組45回転。限定6000セットで売り切れ状態、e-Bayでは凄い値段がついている」というメールをいただいた。


「ULTRADISK ONE-STEP」の『ナイトフライ』


限定のシリアルナンバー。手書きとは珍しいのでは?

 2枚組45回転とは、レコード1枚に入った33回転約40分の演奏を45回転にして音質向上を図り、2枚のレコードに分けたということだ。これだけならよくあるし、響かない。だが”ラッカーからいきなりスタンパー”とは? このフレーズに、好奇心がむらむらと湧き上がった。

 レコード制作過程を簡潔に説明すると、オリジナルマスターテープから、カッティングエンジニアがラッカー盤を切る。ラッカー盤の盤面は凹状だ。この凹に始まり、→凸→凹→凸と3ステップを経て制作された凸がスタンパーと呼ばれ、スタンパーを平らなビニール盤にプレスしてレコード(凹)ができあがる。(0)凹→(1)凸→(2)凹→(3)凸とすると、(0)がラッカーで(3)がスタンパーだ。では、”ラッカーからいきなりスタンパー”とは、これいかに。

 その正体はモービル・フィデリティが「ULTRADISK ONE-STEP」と名付ける、新たなる高音質盤のシリーズだった。前述の(0)ラッカーの次にあたる(1)凸をスタンパー(CONVERTと呼んでいる)とし、ワンステップの工程となる。従来の3ステップ工程より2ステップ短いので、音のディテールやダイナミックさが失われないというわけだ。ワンステップは新しい発想ではないようで、僕をマト1の迷宮に招き入れてくれた後輩・K君が、同様の考え方で制作された日本盤を教えてくれた。数年前にユニバーサルミュージックから発売された、「100% Pure LP」だ。

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