■管理栄養士おすすめの仕事中ドリンク
仕事中、何を飲むかは自由だ。そして好みも分かれる。そこで中原さんに、管理栄養士の立場から、仕事中に飲むのにおすすめの飲み物を教えてもらった。
●水(ナチュラルミネラルウォーター)
「ベストなのは水です。できるならナチュラルミネラルウォーターがいいでしょう。外食やコンビニなどを頻繁に利用されている方は、ミネラルを消耗されていることが多いので、特におすすめです」
●炭酸水
「水では少しもの足りない方は、炭酸水という選択肢もあります。炭酸水にもミネラルが含まれているものがあり、お好みでお選びいただくといいと思います。ただし、糖分が含まれているものもありますので、知らずに糖分をとりすぎるということがないように注意しましょう」
●フレーバーウォーター
「フレーバーウォーターもおすすめです。朝タンブラーに水とフルーツやハーブを入れて持って行けば、会社に着く頃にはフレーバーも出ていると思います。フルーツなどから流出するビタミンについては、栄養面の効果が得られるほどたくさんは摂取できないと思いますが、香りやほのかなフレーバーが物足りなさをカバーしてくれると思います」
これらのドリンクがおすすめとはいえ、中原さんは次のようにも話す。
「コーヒーは嗜好品なのでお好きな方もたくさんいらっしゃいます。それを否定するつもりはありません。コーヒーを我慢してQOLが落ちたと思うくらいなら、他のものを飲む必要はないのではないかとも思います。ただ、コーヒーのマイナス面を知っていることで、体を思いやって他のものを選択すれば、そのときには心にも体にも安らぎの一時になるかもしれません」
仕事中、パフォーマンスを高めたい、ちょっと息抜きしたい、好きだからなどのさまざまな理由で飲み物を選んでいるだろう。そうした飲み物は、ぜひメリット・デメリットをよく知った上でうまく選ぶのが賢明といえそうだ。
取材協力
管理栄養士 中原なおみさん
福井県生まれ。分子栄養学をもとに個人の性格や生活習慣に沿ったオーダーメードの食生活を提案。現在は遠隔コミュニケーションシステム「LiveCall(ライブコール)」を活用し、在宅勤務の管理栄養士として、忙しいビジネスパーソンの体づくりをオンライン食事指導によりサポートしている。
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取材・文/石原亜香利