それどころか、ボディーダンパー装着との相乗効果もあり、路面状況よって変化するボディーの変形や振動を素早く、かつ穏やかに整えて、乗り心地に影響する路面の凹凸による突き上げ感、走行中のボディー変形時に発生する反発力だけを吸収。山道でステアリングを左右に切るコーナリング時のボディーの揺り返し(反発)もスムーズに吸収してくれるため、さらなる安定性、車体の揺れの抑制効果=快適感が得られたのである。
特筆すべきはそうした効果が、マツダのG-ベクタリングのように、ドライバーだけでなく、助手席、後席の愛犬を含む同乗者も体感できるところ。COXによれば、クルマ酔いしやすい子供がいる大型ミニバンオーナーが、ボディーダンパーを装着したところ、子供が車酔いしにくくなったという生の声もあるというぐらいから、効果はホンモノと言えそうだ(わが家は犬を含め車酔いしないので、その効果は未確認だが・・・)。
ボディーダンパーはこれまで走りの質にこだわるスペシャルモデル、コンプリートカーに採用されてきた高機能アイテムだが、意外にもシニア犬(人間のシニアを含む)、クルマ酔いしやすい子供にもうれしい効果があるというわけだ。
もし、シニア犬の乗降対応で車高だけ低めたいというなら、ローダウンサスペンションで車高を低めるだけでもよいが、車内でどこかにつかまることのできない愛犬とより快適にドライブを楽しみたいのなら、ボディーダンパーとの同時装着を推奨したい。
COXボディーダンパー対応車種はVW、アウディを始め、トヨタ車ではC-HR、アクア、アルファード&ヴェルファイア、ヴォクシー&ノア、エスティマ、クラウン、86、プリウスなど。レクサス、スバル、ダイハツ、BMWなどの一部車種も各専門ショップ対応している。
問い合わせ先:COXカスタマーセンター http://www.cox.co.jp/custmer_center/
文/青山尚暉
モータージャーナリスト。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。自動車専門誌の編集を経て、現在、モータージャーナリスト、愛犬との快適安心なカーライフを提案するドッグライフプロデューサーのふたつの肩書を持つ。小学館PETomorrowでも「わんこと行くクルマ旅」を連載中。最新刊に「愛犬と乗るクルマ」がある。