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『ヨコハマ ホットロッドカスタムショー』から読み解く2018年のバイクトレンド

2018.01.25


ライブ感もHRCSの魅力のひとつ。開催時間中に展示車両の絵を描いている。


海外ゲストの多さもHRCSの人気のポイント。カスタムビルダーだけでなく、ピンストライパーやアーティストも多数来日。会場を盛り上げていた。


カスタムペイントコンテストも人気のコンテンツ。今年もたくさんの参加があり、美しい作品が数多く飾られていた。

■カスタムバイクも走って楽しめるものが人気!

 トラッカーやVMXの人気の高まりは、「カスタムバイクでも、走って楽しみたい」と思っているユーザーが増えているからではないだろうか。チョッパーももちろん走って楽しめるが、VMXスタイルのバイクでワインディングやフラットダートを走り抜ける快感はまったく別物。カッコよくて、走って楽しい……今後しばらくはダート系カスタム人気が続きそうだ。

 そして、その後を追うように人気の高まりを見せているのが、チョイ古BMWやホンダ・GL400/500、そしてモトグッチなどをベースにしたカフェレーサーカスタム。近年はBMW・R nineTやドゥカティ・スクランブラー、ヤマハ・XSR900といった「スポーツヘリテイジ」が人気だが、これらのカスタムはそれらを彷彿とさせるもの。トラディショナルとモダンを絶妙にミックスした新鮮なスタイルは若いライダーにも支持されているので、今後さらに盛り上がりを見せるかもしれない。

 海外メーカーがHRCSのようなカスタムカルチャーを肯定的に受けて入れているのは嬉しい限り。この流れが加速して、「バイクは乗っても、カスタムしても楽しい!」……そんな風潮がさらに浸透すれば、バイク人気はもっと盛り上がるだろう。

取材・文/佐賀山敏行(さがやま・としゆき)

学生時代からのバイク好きが高じて、カスタムバイク専門誌やハーレー専門誌などの編集長を歴任。現在はヤマハSR400に特化したウェブマガジン「The SR Times」を運営する。ほかにも出版業界紙や金融・投資に関する記事執筆など、幅広いジャンルで活躍中。

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