■カレーライスの胃もたれしない食べ方
では、どうすればカレーライスで胃もたれしにくくなるのだろうか。魚住さんに、具体的な方法を解説してもらった。
●外食カレーライスの場合
「外食時は、スープカレーなどのとろみの少ないものや、表示がある場合にはカロリーの抑えられたものを選んでください。カロリーの抑えられたものは、油脂が少ない場合が多いのです。
また、緑黄色野菜に含まれるβ-カロテンには、皮膚や内臓(胃も含む)を保護して健康に保つ働きがあり、胃もたれを防いでくれます。にんじんやブロッコリー、ほうれん草などの入った野菜カレーを選ぶといいでしょう」
●自炊カレーライスの場合
「自炊の場合、市販のルウを使わない、またはカロリーオフのルウを使うといいでしょう。カロリーオフのものは、油脂が少なく作られています。
手作りでとろみのあるカレーを作りたいときには、じゃがいもをすりおろして加える、片栗粉やコーンスターチを使うなどの方法があります。具材に肉を入れる場合は、脂身が少ないものを選ぶようにしてください」
●レトルトカレーを使用する場合
「レトルトカレーの場合は、ブロッコリーやほうれん草などの冷凍野菜をレンジで温めたものを添えたり混ぜたりすると、手間や時間をかけずに不足しがちな緑黄色野菜を摂ることができます。彩りがよくなり、かさも増えるので、見た目にもボリューム的にも満足感がでます」
●外食・自炊共通
「たくさん噛むと、食べ物が細かく消化されやすい形になり、胃もたれしにくくなります。また、よく噛むとより多く唾液が分泌されますが、唾液の中の消化酵素(アミラーゼ)が消化の手助けをしてくれるので、胃もたれを防ぐことができるでしょう。
また、たくさん噛むと食事時間が長くなり、食べすぎを防ぐこともできます。食べる量が減ると、胃腸の負担が少なくなり、胃もたれしにくく、胃が疲れにくくもなります」