■鳴らしてみて分かったこと
それでは早速、接続して鳴らしてみよう。スピーカーはデスクトップ用の小型2Way密閉式だ。ラズパイ側の設定は不要でUSB接続するだけでいい。かさばらないと思っていたコンポだが全部で5個も箱があるとなかなかいい置き場所がない。しかもなるべく短いケーブルで接続しようなどと色気を出すとさらに制約が増える。カッコ良く接続するにはケーブルが全部裏側にあればいいのだが、逆にフロントパネルに端子がある製品が多い。完成すると結構、メカメカしい感じだ。スマホからラズパイにアクセスして音楽再生開始、ボリュームを上げていくとデジタルらしい粒立ちのいい音が流れ出した。いろいろなコンポに交換してみると、一番、音に影響力があるのはパワーアンプと判明。もしグレードアップするならパワーアンプである。またはアルミケースに入ったクラスDアンプを最初から用意してもいい。ラズパイがあればPCレスで使えるため、PCの電源が入っていないときもスマホの操作で、すぐに音楽を聴けるのが便利。次回はさらなる音質追求を予定している。
タテに積んでみたのだがラズパイが見切れてしまうほど高い。これは安定性が悪く却下。よく考えたらラズパイは机の下でも良かったのだ。
写真・文/ゴン川野
オーディオ生活40年、SONY『スカイセンサー5500』で音に目覚め、長岡式スピーカーの自作に励む。高校時代に150Lのバスレフスピーカーを自作。その後、「FMレコパル」と「サウンドレコパル」で執筆後、本誌ライターに。バブル期の収入は全てオーディオに注ぎ込んだ。PC Audio Labもよろしく!
※記事内のデータ等については取材時のものです。