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仕事の生産性を上げるために従業員ができる効率アップと時間創出の工夫

2018.01.21

●従業員がスキルアップに充てる時間を創出するためにできること

続いて、従業員のスキルアップについてである。スキルアップすれば、短時間で成果を出すことができるようになる。杉野氏は、自分のスキルアップのためには、いかに時間を作り出すかが重要だと述べる。そこで自身が中小企業診断士の資格取得の勉強をしていた際、1週間で20時間程度の時間を作ることに成功したという4つのコツを教えてくれた。

1.リズムを作り習慣化する

「限られた時間の中で、私の場合は朝に時間が取れそうだったので、毎朝2時間程度の勉強時間を設けました。最初は45分ぐらいから始め、徐々に時間数を増やしていきました。ただ最初は、朝起きられないこともあり、そのときは諦め、徐々に早い時間に起きるようにしました。毎日のリズムができてしまえば、あとは習慣ができるので、何はともあれ朝起きて机に向かうようになります。習慣化されてしまえば、不定期にやったり、1日おきにやったりするより、かなり楽でした」

2.お金を払って解決

「就寝時間は変えずに早起きすると、どうしても昼間眠くなり、業務にも支障があるかもしれません。私自身、眠いのに寝られないのは拷問に近く、何とか睡眠時間を確保する必要がありました。そこで昼休みの1時間程度を利用し、昼食は取らずに、漫画喫茶で仮眠をとることにしました。移動も含めて45分程度は仮眠に充てることができたのです。

料金は1時間で500円程度。出費は増えましたが『時間を買えるのであれば妥当』という判断でした。お金を払って解決できることもあるのです。ただ、料理の時間を節約するために、全食を外食で済ませる、コンビニで購入するとなると健康が心配です。体を壊しては元も子もないので健康には注意しましょう」

3.空いた時間を有効活用

「他に時間を使えないかと考えたところ、通勤時間がありました。前職の通勤では混雑しがちな路線を利用していたため乗降客が多く、勉強時間として条件はよくなかったですが、知識暗記系の小問を繰り返し解く時間に活用できました。最近は携帯型電話機で便利なアプリもあるようなので使ってみてはどうでしょうか」

4.少しずつやる

「1~3は、一度にすべてのことをやり始めたわけではありません。本当に少しのことからやり始めたのです。一度自分のペースができると、やる内容は変わってもやる時間帯は変わらず、だいぶ楽になったような気がします。正直に言うと、今は朝が遅い生活なので、あんなに早起きしていたのが信じられないほどです。何ごとも少しずつやるのがポイントかもしれません。

しかしこれらはあくまで私の場合であって、みなさんにはそれぞれの事情があることと思います。自分の事情に合わせてうまくペースをつかむことができるように、考えてみてはどうでしょうか」

労働生産性を高めるための業務効率化と、スキルアップのための時間創出法について教えてもらった。ポイントは、一度自分の一日を振り返り、何か改善できることを小さなことでも見つけて効率化すること、そして焦らず少しずつやっていくことにあるといえそうだ。

取材協力


Initiatives L.L.C. 杉野 洋一さん
韓国・インドにて教育・指導・通訳に従事。中小企業診断士として独立後は中小企業を中心に「真にクライアントに寄添う経営支援」を信条とし、事業部制・カンパニー制、経営改善・事業再生など、幅広く経営指導に携わっている。
https://initiatives.jp/

取材・文/石原亜香利

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