今回オリンパスから登場したICレコーダー『DM-750』は騒がしい場所でも周囲の雑音をカットする機能や、複数の人の声を同じ大きさに録音できる機能など使い勝手が大幅に向上している。取材などで録音する機会も多い編集部員が早速試してみた。
オリンパス
ICレコーダー Voice-Trek『DM-750』
オープン価格
録音形式=リニアPCM[WAV]/MP3。内蔵メモリー=4GB。外部メモリースロット=microSD(最大32GB)。電池持続時間=最大52時間(録音時、アルカリ乾電池使用時)●幅39.6×高さ105.9×奥行き14.4mm、約72g。
[私たちが検証しました!]
左:編集・イシザキ
録音中に通知や着信が入らないか不安を感じつつも、スマホのボイスメモアプリを使用している。
右:ライター・オグチ
取材の録音は、カセットテープ、MDを経てICレコーダーに。ここ12年ほど『Voice-Trek』を愛用。
イシザキ:ICレコーダーって、普段から使ってます?
オグチ:もちろん、インタビューなどの取材に欠かせないから、いつもカバンに入ってるよ。
イシザキ:でも、録音だけならスマホでも十分じゃないですか?
オグチ:できるけど、特に長時間の録音に関しては信用していない。アプリの通知や電話の着信で、録音が勝手に止まることもある。
イシザキ:録音中に電話がかかってくると焦りますね。通知が相手に見えて恥ずかしかったり……。
オグチ:相手からの見え方が大事な場面もある。ビジネスの現場で使うなら、ICレコーダーのほうがデキる人に見られるよね。
イシザキ:機能もスマホアプリとは違いますか?
オグチ:もちろん、特にマイク部分の違いが大きい。例えば、この『DM-750』には、3マイクシステム「TRESMIC(トレスミック)」[1]が採用されている。低音をカバーするセンターマイクがあることで、よりリアルに録音できるんだ。
イシザキ:スピーカーユニットのウーハーみたい。音楽の録音じゃなくても必要ですか?
オグチ:もちろん! 音質がいいと、再生する時に聞き取りやすいし、文字に起こす時のストレスも減る。
[1]3つのマイクを搭載する「TRESMIC」(トレスミック)を採用
3つのマイクのおかげで、低域から高域までバランスの取れた録音が可能になる。「会議で使ってみると向かいの席の人の咳払いや椅子を引く音まで、まるでその場にいるように立体的に録音されていた」(イシザキ)