■真打ち登場! Westinghouse vs JJ Electronic
数ある6V6の中で高音質が期待できるは、Marconi、Electro Harmonix(選別会社)通称エレハモ、JJ Electronic通称チェコ管、Westinghouse、SYLVANIAなど。今回、入手できたのはバリバリ新品のJJとNOS(新品の長期在庫)のWestinghouseである。試聴の結果は、Westinghouseの方が好みの音だった。女性ボーカルに乗った真空管らしい甘い響きが魅力的だ。JJは解像度が高く透明感があってスッキリした音になった。低域の量感はJJの方が出た。
Westinghouse『6V6GT』NOSペア管、eBayでペア4950円。元箱付きで文字のかすれも少なく状態のいい球だった。
中低域はややタイトで解像度が上がった。低域はややタイトでボン付かない。ボーカルは解像度が高く真空管らしい響きが乗る。ギターの響きも心地よい。
JJ Electronic『6V6S』新品ペア管、eBayでペア4287円。JJ Electronicはロシア、中国と共に最新設計の真空管を製造するスロバキア共和国のメーカー。チェコスロバキア時代のTeslaの設備を受け継いだと言われている。ガラス工芸技術を使い制振性の高い厚手のガラスを採用。さらに電気特性も定格以上に設定されたオーディオ専用管なのだ。
アンプの設計がいい加減なので真空管のロゴがどちらも正面を向かない。エレキットならこんなことにはならないのだが。クッキリした音で透明感がある。高域はやや硬質、低域は下まで伸びる。中低域は量感があってややブーミー。