●『ずんだサイダー』(トレボン食品)
「ずんだ」といえば、伊達政宗が開発したとされる、枝豆からできた甘い緑色のペーストで宮城県の名物。ずんだ餅は、全国的によく知られている。しかし、『ずんだサイダー』に入っているのは、ずんだそのものではなく、「枝豆パウダー」。嫌な予感がしつつも、飲んでみる。
予感は的中。風味に、ずんだらしさは微塵もなく、今まで味わったことのない不自然感のある妙なテイストが、口の中に広がった。においも変で、宮城県民でもこれを一本飲み干すのは難しいのではないか。
インパクト:★★★
味の評価:★
●『伊達サイダー』(トレボン食品)
伊達政宗をモチーフにして開発されたサイダーとのことだが、どんな風味なのかまったく予想もつかない。戦国武将のように勇ましい気持ちになるようにと、カフェインとか高麗人参エキスでも入っているのかと思ったが、原材料は「果糖ぶどう糖液糖、酸味料、香料、酸味料」のみで、それらしいものは入っていない。
味は、まるっきり普通のサイダーと変わらなかった。もちろん、まずくはないが、なんだか損した気持ちになる。
インパクト:★
味の評価:★★
●『牛タンサイダー』(トレボン食品)
炭火焼の牛タンが味わえるという、牛タン好きにはたまらない一品(?)。ただし、原材料には牛タンエキスは含まれていない。コラーゲンが1000mg入っているが、おそらくこのフレーバーと香料でいろいろ工夫して、牛タン風味に近づけたのだろう。
まずにおいを確認。確かに、ほのかに牛タンが感じられる。飲んでみると、やはりどことなく牛タンの味わいがするが、先入観がそう感じさせるのかもしれない…。もし、『牛タンサイダー』というネーミングを知らされずに、飲んだら、単なる「おいしくない炭酸飲料」という印象で終わっていたに違いない。
インパクト:★★★★★
味の評価:★
協力/木村飲料株式会社
※味覚については個人差があります。あくまで筆者の感想です。
文/鈴木拓也
老舗翻訳会社の役員をスピンオフして、フリーライター兼ボードゲーム制作者に。英語圏のトレンドやプロダクトを紹介するのが得意。
※記事内のデータ等については取材時のものです。