■ハイコスパで高精度を実現した固定抵抗切替型アッテネータ
N2 Factory『NM-26.2』(2万5500円税込)はハイコスパで、高精度を実現する固定抵抗切り替え型を採用している。ローターリースイッチに減衰量の異なる抵抗を取り付けて切り換えていくのである。採用した金属皮膜抵抗の誤差は1%なのでギャングエラーの心配はない。音質的にも固定抵抗を使っているので有利である。唯一の問題は切り替え式なので連続可変ができず、本機の場合24ステップで、1ステップで約−3dB音が小さくなる。このステップとステップの間の音量は出せないのだ。私が使ってみた限りでは小音量再生で使える範囲が広く出力約3Wの真空管アンプなら、ボリューム位置6時がMAXとして4時までが調整範囲になる。また出力170Wのパワーアンプに接続しても特に使いにくさは感じなかった。強いて言えば大音量域で細かく音量調整するのは苦手である。まあ、そんな使い方をする人は滅多にいないと思うが。
N2 Factory得意のアルミ押出し材を使ったケースは精度が高く適度な重さもある。ボリュームノブはアルミ無垢材からの削り出しを採用している。幅95×高さ55×奥行き11mm。
リアパネルには入力1系統、出力1系統のピンジャックがある。入力切替を省いて小型化、高音質化、ハイコスパを追求している。