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10万円クラスの音を実現したN2 Factoryの小型アッテネータ『NM-26.2』

2018.01.09

■連載/ゴン川野のPC Audio Lab

■デスクトップオーディオに必要なのはパッシブアッテネータ

私が以前から欲しかったのが、デスクトップで使える小型のアッテネータである。なぜなら、CD時代になって入力はラインレベルになり、ハイレゾ音源もPC、DMP、ラズパイも全てプリアンプ不要でパワーアンプに直結できる。必要なのは音量調整のためのパッシブアッテネータだけである。同じ予算ならプリアンプよりもアッテネータ単体の方がハイコスパだ。だいたいセパレート型のプリアンプはパワーアンプと組み合わせる前提なので10万円以下のモデルはほとんどない。そうなるとプリメインアンプを使うか、DACのボリュームとパワーアンプの組み合わせになる。あるいは音質的に最も不利なハイレゾ再生アプリのデジタルボリュームを使うか。

私の理想のデスクトップシステムは、2Way密閉式小型スピーカー、クラスDモノラルパワーアンプ×2、パッシブアッテネータ、USB/DAC、ラズパイ+NAS、またはPC内蔵SSDというシステム。あるいはフルレンジ一発のバックロードホーンに真空管アンプもいい。どちらにしても音量調整はアッテネータを使いたい。プリメインアンプなら、そのボリュームをMAXにしてDACとの間にアッテネータを入れる。

アンプのボリュームは無段階で音量を調整できるようにスライダーと半円状の抵抗の組み合わせで構成されている。スライダーを回転することで接点の位置が変化して、抵抗の比率を変えることで音量を調整する。それで名前がVR(Variable Resistor)、日本語で書くと可変抵抗なのだ。このボリュームは誤差の許容範囲が5%とか決められている。アンプのボリュームはLRのステレオ信号を扱うため、2連の必要がある。1軸でLRの2連を動かすのだが、このボリュームに誤差があると、ギャングエラーと呼ばれる現象が起こる。左右の音のバランスが違ってきて正しい音場感が得られない。ひどくなると片方のスピーカーからしか音が出なくなるのだ。まあデジタルアンプではあり得ないことだが、アナログのアッテネータでは音を絞るとギャングエラーが出やすくなる。特にデスクトップシステムでは小音量再生になることが多く、普段は使わない位置までボリュームを絞ることで問題が発覚する。これを解消するには高精度のアッテネータが必要になるが、普及価格帯のプリメインアンプでは採用が難しい。

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