■Volumio2で音楽を管理、再生しよう!
書き込みが終わったmicroSDカードをラズパイ3に挿入して、前面にあるmicroUSB端子にACアダプタを接続、アダプタをコンセントに差し込むとパイロットランプが点灯する。ハイレゾデータが入ったUSBメモリを差し込む、4つあるUSB端子のどこに差し込んでもいい。最後にUSB端子を使ってUSB/DACと接続する。Volumio2を操作する方法は大きく4つある。
1.スマホかタブレットでWi-Fi接続
2.ノートPCかPCでWi-Fi接続
3.タッチパネルを接続して操作
4.モニターとキーボードとマウスを接続して操作
つまり普通のPCと同じようにも使えるのだが、今回は最もシンプルなWi-Fiを使う。スマホの場合が最もカンタンで、Wi-Fi設定画面でVolumioを選択して、パスワードにvolumio2と入力すると自動的に操作画面が表示される。PCの場合は接続までは同じで、自分でSafariやChromeなどのWebブラウザを立ち上げて、volumio.localと入力すれば操作画面が表示されるのだ。その後、必要な設定はこれだけだ。
1.右上の歯車アイコンの設定メニューからAPPEARANCEを選択してLanguageから日本語を選択
2.マイミュージックに移動して再スキャンをクリック
3.オーディオ出力で接続したUSB/DACが選択されていることを確認
4.音量オプションでMixer TypeをNoneにする
5.一覧表示でUSBを選択して開く
6.再生したい音楽フォルダまたは音楽データの右端をクリック
7.開いたメニューから再生をクリック
8.プレイバック画面に移動すると再生画面になる
1〜5までは1度だけおこなえば、次回から必要なくなる。操作方法はポータブル音楽プレーヤーとほとんど変わらない。プレイリストにも対応、一覧表示でアーティスト、アルバム、ジャンル別表示などにも対応している。アートワーク表示にも対応しているが、Webサイトのデータベースにアクセスしてアルバム画像を表示させるには別のアプリとの連携が必要になる。アートワークが表示されなくても「気にするな」と言いたい。音量の調整もできるがデジタルボリュームなのでビット落ちしてしまい音質が劣化するため、これは無効にしてDAC以降で音量調整する。
これで遂にハイレゾ再生を実現、その音はMac miniをUSB接続した場合と、遜色ない。というかラズパイ3の方がいいのではと思わせることもあった。スマホから操作すれば、完全にPCレスでハイレゾ音源が楽しめる。これは抜群にハイコスパなミュージックサーバの登場と言える。次回、I2S接続のDACボードを使うDAC編につづく。