■連載/ゴン川野のPC Audio Lab Raspberry Pi 3+DACボードでミニマムな音楽空間を作ってみた
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■ラズパイのI2S接続を使ってみたい!
ライズパイをミュージックサーバにするのが流行してから、I2S接続で使えるDACボードが各メーカーから発売されてきた。I2Sは主に回路の中でデジタル信号を受け渡しするために使われており、USB接続よりも音質的に有利と言われている。一般的にSACDプレーヤーやPCをDACとデジタル接続する方法は、S/PDIFでの同軸接続かトスリンクを使った光接続、XLRケーブルを使ったAES/EBUでの接続及び、USB接続となる。USBは信号だけでなく機器への電源供給を兼ね備え、USB2.0で500mA、USB3.0で900mA、USB3.1で1000mAの電流が流れている。オーディオ信号側から見れば、これは不要なだけでなくノイズの原因にもなるため、USB接続は音質的に不利と言われている。そこでミュージックサーバやNASは長距離でもノイズ影響を受けにくいLAN接続を採用。I2S接続を採用したDACもわずかながら存在して、HDMIケーブルを使って接続している。例えばPS AudioがI2S接続に対応している。ラズパイをUSB/DACに接続するより、I2S接続で最短距離を結びDACボードで再生した方が音がいいかもしれない。そう考えたメーカーはESS/ES9018K2MやAK4399などの高音質なDACチップを搭載したI2S接続のDACボードを製品化している。
■ラズパイのケースを見直す
ラズパイ用のDACボードはどんな配置で端子を付けるか決まっていないため、メーカーによってまちまちである。すなわち専用ケースが存在しない。まあ、ケースをセット売りしているところもあるが、一般的にはケースのふたを開けて二階建てにするか、自分でケースを作るかの二択になる。私が見つけたのはアクリル板を積み重ねるタイプのケースで最上階にフタがあるのだが、40ピンの端子は使えるように穴が開いている。これをうまく利用すれば二階建てにしてもケースが使えるかもしれない。Eleduino『Raspberry Pi 3 Model B アクリル ケース ブラック』という製品で960円だった。
U1000円とは思えない精度の高さで、ヒートシンクも2個付属していた。