■ミカフェート直伝のノウハウを搭載
搭載することにしたフラットカッターミルは、数え切れないほどく試作をつくった。実際にコーヒー豆を挽いてみては同社でチェックし、ある程度均一に挽けるレベルに達したら、それを使って挽いたコーヒー豆で淹れたコーヒーをミカフェートに試飲してもらった。ミカフェートの評価は概ね高かったが、むしろ同社の方が厳しくチェックし、豆のバラツキを限りなく抑えるべくフラットカッターミルの製造を依頼したツインバード工業に改良を要請した。
本体に搭載されているフラットカッターミルを外し横から見たところ。左端は挽き目を調節するダイヤルで、右端のミルカバーを外すとミル刃が出現する
『豆から挽けるコーヒーメーカー』はミルのほかにも、ミカフェート直伝の美味しいコーヒーを淹れるためのノウハウを搭載した。
例えば、抽出温度は酸味や苦味の味のバランスと香りがいい87℃で管理している。水タンクの下にヒーターを設置して、センサーで温度管理。湯をドリッパーまで最短距離で届ける専用ルートを確保し、温度が下がらないようにした。このほか、ドリップ前に少し湯を注ぐ蒸らし工程を入れたほか、味を劣化させる保温も20分までとした。