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著名精神科医に聞く集中力が向上する雑念排除法

2018.01.04

 数あるライフハックの中でもよく話題になるのが、時間管理術とか時間節約術とよばれる、時間をいかに効率的に使うかというメソッド。その中のひとつに、「集中力を向上させることで、単位時間あたりの業務量を増やし、結果的に時間を節約」というものがある。その集中力の向上策にも、集中力がアップするBMGから、座るだけで集中力が発揮できるというオフィスチェアーまでいろいろある。

 しかし、いくら集中力を高めようとしても、それを阻害する要因があれば効果は出ない。ライフハック関連の著作の多い精神科医の樺沢紫苑医師によれば、その要因の最たるものが「雑念」だという。樺沢医師の近著『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術』(大和書房)では、雑念がある限り、集中力向上に努めても効果は薄く、逆に「雑念を取りのぞくことができれば、自然に集中力は高まる」として、4種類ある雑念を排除する方法を解説している。

 今回は、樺沢医師による雑念排除法とはどんなものか、本書をもとに紹介したい。

■「物による雑念」を排除する方法

 読みかけの本や請求書の入った封筒など、当座の仕事と関係ない物が机の上にあると、そうした物に注意がいって、雑念が出てしまう。

 樺沢医師によれば、「きれいな部屋で仕事をするほうが集中できる、というのは心理学実験でも証明されている」とし、机回りは整理整頓しておき、必要な物はすぐ取り出せるようにしておくと、集中力が高まるとする。

 仕事場が雑然としているのは、物を探すための時間のロスが生じる点でもよくないという。ビジネスパーソンが探し物に費やす時間は、「1年で150時間」という研究結果もあり、探すことで集中力が途切れてしまうデメリットも見逃せない。

■「思考による雑念」を排除する方法

「そういえば、〜〜しておかないと」といった、仕事中に頭の中をよぎる様々な思念も、集中力の妨げになる。

 頭の中の雑念は物以上に厄介に見えるが、樺沢医師は「簡単に消すことができます」と言う。こうした雑念のほとんどは、今後の予定やスケジュールに関することなので、紙のスケジュール帳や「To Doリスト」に書いておき、すぐ目に入るところに貼る。「気になれば、見ればいい」状態にしておくと、意外にもそれ以上の雑念は湧かないという。

 これは、完了していない課題は想起されやすく、完了した課題は忘れやすいという「ツァイガルニク効果」を活用したもの。例えば、「今日のランチはラーメンにしようか」という雑念は、「12時半に来々軒」などと決定事項としてメモることで、脳に完了したという意識を植え付け、雑念とはならなくなる。

「『書く、そして、書いたら忘れる』を習慣にすると、本当に雑念が湧かなくなり、集中力が高いまま仕事を続けることができるようになります」

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