■「適正露出」を目指せ
各項目を自分で設定する。これにより撮影にゲーム性が加わり、一気に面白味が増してきます。とは言え、初心者には自由度が高すぎるため路頭に迷う恐れがあります。ですが、心配はありません。カメラがゴールを設定してくれています。
それが「適正露出」です。
写真内の画面中央下部にある目盛りに注目してください。これは露出(明るさ)を示しています。上の写真では「+3」になっており、+(プラス)は「明るすぎる」、-(マイナス)は「暗すぎる」とカメラが判断しているということです。これが下の写真のように「±0」となるように調整します。カメラが「ちょうど良い」と判断したポイントです。まずはここを目指しましょう。
■カメラには機械いじりの楽しさがある
『写真』は最終的にアートなので正解はなく、追及するほどに無限の広がりを見せます。ですが、『カメラ』は機械であり、ガジェット好きにとって最高のおもちゃです。「良い写真」は曖昧な存在で、最初から求めるのは難しすぎます。まずは明るさなどを整えた「正しい写真」を目指すことで、よりカメラを楽しむことができるでしょう。
マニュアルで撮れるようになれば、自然と他の撮影モードも使いこなせるようになります。状況によってはオートの方が良い場合も多数あります。そうして、撮れる写真の幅がどんどん広がっていくはずです
それでは、ステキなカメラライフを!
取材・文/太田史郞
※記事内のデータ等については取材時のものです。