「一眼カメラを買ってみたものの実は思ったよりキレイに撮れていない」、あるいは「これならスマホで撮った写真の方が……」なんて人もいるかもしれない。
最近のカメラは優秀なので、オートでも大抵の場合でキレイな写真が撮れます。でも、それはカメラにとって条件が良い環境で撮影した場合の話。暗い室内、明るすぎるギラギラの太陽光などといった悪条件が加わってくると、カメラだけでは対応できなくなります。
こうした場合には人間が手を加えてやる必要があるのですが、どこをどうすればどうなるのか、分からない人が多いのではないでしょうか? オートで撮影していると、ここらへんの知識はなかなか身につきません。
そこでマニュアル撮影です。マニュアルなら、写真の基礎のひとつ『露出の三角形』に対する理解が深まるはずです。この基礎をおさえれば、あなたの写真レベルはワンランクアップするでしょう。そして、カメラがもっと楽しくなるはずです。
■撮影モードを『マニュアル(M)』に設定
一眼レフ、ミラーレスなどのレンズ交換式デジカメなら、基本的に上の写真のようなダイアルが付いていると思います。ここで撮影モードを設定します。カメラによって項目や名称は変化しますが、おさえておくべき以下の4項目は大概あるはずです。
P:プログラムオートモード
A(またはAv):絞り優先モード
S(またはTv):シャッタースピード優先モード
M:マニュアルモード
各項目の違いは、この段階では置いておきましょう。とりあえず、このダイアルで『M』を選択します。そうすると、露出(明るさ)を自分で調整するマニュアルモードになります。カメラは、被写体に反射した光(または影)を記録する機械です。明るさとは、写真におけるど真ん中の要素のひとつなのです。