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アウディ『Q2』買うなら1.0ℓと1.4ℓどっちが正解?

2017.12.31

 と、ここまでで今回のインプレッションは終わる予定だったのだが、運よく1.0LのTFSI(直列3気筒インタークーラー付きターボ)エンジンを搭載するベーシックモデルのハンドルも握ることができた。ちなみに『Q2』は排気量によって装備に大きな違いはなく、“sport”というグレードを選ぶと17インチタイヤが標準装着となり、セーフティパッケージも標準装備される。1.0のベースグレードは16インチタイヤが標準サイズだった。でもこれがまた悪くない。

 急遽書き加えたその訳は、実は『Q2』らしさは1.0Lのほうがより濃いのではないかとすら思えたのだ。小さくでも濃く、そして軽い…。グン、グンと走る1.4L、対して、クン、クン、ク〜ンと走る1.0L、そんな感じで違う。

 発進時、タイヤの1転がり目=蹴り出しから軽快とわかる『Q2』1.0Lはそのまま加速を続けても軽々と走る姿勢は変わらない。アクセルを強く踏み込めば1.4Lのようにシャープな加速が得られるフィーリングは変わらないが1.4Lほどの太いトルク感ではなく、しかし確かに芯のある加速感は物足りなさを抱くようなものではない。

 それに7速ATのシフトアップの繋がりもよく、制御もドライバーの欲しい加速に忠実に応えてくれる印象がある。この日、フル加速まで試みるような走りはできなかったものの、小気味よくシフトアップとともに加速する『Q2』1.0Lのアクセルペダルの踏み込みを途中に留めても、「この先、まだいける」と思える潜在的なトルクの存在を足裏に感じることもできた。

 小さくて、濃くて軽い、『Q2』1.0Lは、乗り味のカッチリ感にパワートレインの軽快さやステアリングフィールの適度な重さ、乗り心地などが合っている。目に見えない動力のチームワークに優れるおかげで一塊のボディに軽快さが生まれ、中味の濃いモデルになっているという感じだ。また『Q2』1.0Lの車重1310kgはこのクラスとしては平均的。

 しかし1.0Lターボエンジン+7速ATで走る性能は他にはなく、この軽快感も他では得られない。果たして、アウディ中、最もコンパクトなSUVは、最新の電子&ネットネバイスを活用したコネクティッドとパッケージングを持ち、この動力とそのおかげで生まれるドライブフィール、そしてデザインが融合し、アウディのラインナップのなかでも他にはない個性と持つ存在になりそうだ。1.0L推しではあるが、グン、グンと走る1.4Lがちょうどいいカーライフもあると思う(苦笑)。

 それにしても…。今回紹介している『Q2』1.4L sportsの価格が405万円。ベーシックモデルが299万円なのだけど、現段階ではセーフティパッケージがSportsでのみ選べるという。すると『Q2』1.0L sportsが魅力的だけれど364万円。最近、輸入車含めますますコンパクトSUVの世界が活気づいているけれど、押し並べて大きさの割に割高感は否めない。

■関連情報
http://www.audi.co.jp/jp/web/ja/models/q2/q2.html

取材・文/飯田裕子

モータージャーナリスト。雑誌、ラジオ、TVなど様々なメディアで様々なクルマ、またはクルマとの付き合い方を紹介するほか、ドライビングスクールのインストラクター、シンポジウムのパネリストやトークショーなど、活動の場は幅広い。

※記事内のデータ等については取材時のものです。

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